ロングステイ/ハワイでロングステイ

テーマのある海外暮らし・ハワイアンキルト(2ページ目)

技術の習得を目的に本場に渡る―――。技を磨くだけでなく歴史や文化を学び、広く伝播伝承するセカンドステージを!今号はハワイ伝来の技術とソウルの結集・「ハワイアンキルト」の特集です

千葉 千枝子

千葉 千枝子

旅行 ガイド

淑徳大学経営学部観光経営学科学部長教授。中央大学国際観光コース兼任講師。NPO法人交流・暮らしネット理事長。運輸・観光全般の論評、執筆・講演、テレビ・ラジオ出演などジャーナリスト活動を行う。日本記者クラブ・日本観光研究学会会員。ファイナンシャルプランナー、総合旅行業務取扱管理者ほか有資格。

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ハワイアンキルトは王朝時代の献上品

クラウン
ハワイ王朝の旧きよき時代を物語るクラウン
19世紀初頭、英国から渡った宣教師がハワイのひとたちにキルト文化を伝承したのが始まりとされるハワイアンキルトの歴史。のちに、ハワイゆかりの花々や草木をモチーフにするようになり、パターン化されて今に至ります。
ふるくハワイ王朝時代は、馬にまたがるさいに敷物として使用するなど、王族への貴重な献上品でもありました。根気がいる作業だけに、ひとつの作品が仕上がるまでに長い年月を要するハワイアンキルトは、まさにソウル(魂)をこめたものと言えます。

このモチーフにも、デザイン(意匠)などの権利があるので、取り扱いには十分注意したいものです。ちなみにナラニ・ゴードの作品はチキン・フィートと呼ばれる特殊なステッチを採用しているほか、中央の8ポイント・スターをひとつの家紋にみたて、全ての作品にこの8つ星を縫い込んであるのが特徴です。

ハワイアンキルトには著作権がある

8つ星
中央の8つ星がナラニ・ゴード作品の証し
数々の受賞歴があるアンティー・デビー・カカリアは、生前、ハワイ大学でキルト文化伝承のために講義を持ち、ハワイ文化の最高峰ビショップ・ミュージアムでキルト教室を主宰。ほかにも世界各国で実演と指導にあたるなど、キルト作家としても名をはせました。これらパターン等の著作物をナラニが引き継ぎ、著作権保護と後進の指導育成、普及等を目的に設立されたのが、ナラニ・ゴード公認のナラニズ・オハナ・アソシエーション NOAです。


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