鉄道/はじめての鉄道旅行

誰でも気軽に楽しめる「乗りテツ」のススメ(2ページ目)

鉄道ファンには、乗りテツ、撮りテツ、模型テツ、収集テツなど様々な楽しみ方がある。一般の人にも受け入れやすいのは乗りテツ、鉄道旅行だが、テツのやり方をヒントに楽しんでみよう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

初心者はまず、乗りテツになろう


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釧路に到着するスーパーおおぞら。特急列車にも色々ある。慣れないうちは、まず特急列車に乗ってみよう

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鉄道旅行の楽しみは列車だけではない。風情ある駅でのんびりした時間を過ごしてみたい
こうした趣味の中で、一般の人に受け入れやすいのは「乗りテツ」であろう。列車に乗るのは、旅行と深く結びついているから実行も容易だ。「撮りテツ」だとカメラやビデオの技量や撮影場所探しなどマニアックになりやすいし、模型だって最初の一歩を踏み出すにはかなりの勇気がいるし、意外に高価だから家族の理解が得られにくい。

それに比べて、「乗りテツ」は鉄道に関する知識が乏しくても大丈夫だ。ともかく列車に乗って窓から景色を眺めるだけでいい。能動的に何かをするわけでもなく(もちろん何かをしてもいいのだけれど)、ぼんやり過ごしているだけで楽しめるからだ。

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釧網本線川湯温泉に到着する列車。ローカル列車にのんびり揺られて鉄道旅行を楽しんでみたい
「乗りテツ」の流儀にも種々あり、JR全線完乗、最長片道切符の旅、JRや日本の鉄道の全駅下車などマニアックな記録に挑戦する人もいるけれど、初心者は記録よりも列車に乗って旅情を楽しむことを薦めたい。

幸いわが国の車窓風景は変化に富んでいる。唱歌に歌われたように「今は山中、今は浜」といった目まぐるしく変化する景色は全国至る所に展開するから、それほど遠出をしなくても鉄道旅行が楽しめるだろう。

最低限の知識を持とう!

もっとも、せっかく鉄道旅行をするのなら知っておいたほうが良い知識やお得な情報、コツもある。せっかくの景勝路線で、窓を背にしたロングシートに座ったのでは興をそがれる。同じ列車にクロスシートの車両がつながっていれば、そちらに座りたい。また、クロスシートの窓側に座れても、絶景とは反対側だと、素敵な車窓風景に気が付かないまま通り過ぎてしまうこともある。前もって、乗りたい路線にはどんな車両が走っているのか調べられればチェックしたいし、左右どちら側が景色がいいのかぐらいは地図やガイドブックで調べておきたい。

また、安く乗れるに越したことはない。有名な「青春18きっぷ」のみならず、特急にも乗れるJR東日本の「土日きっぷ」や各種フリー切符、周遊きっぷなどの利用も考えてみよう。

そんなちょっとした知恵を加えるだけで、旅の楽しみは何倍にも膨れ上がるのだ。そんな旅情報をこのコーナーでたくさん取り上げていきたいと考えている。参考にして、ぜひとも鉄道旅行を通して、充実した余暇や人生を過ごしていただければと思う。

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