鉄道/はじめての鉄道旅行

普通列車のグリーン車を有効活用して快適に

駅弁と飲み物を用意して、いざ出発!・・・と思ったら、来た列車がオールロングシート車両でがっかり、なんていう経験、ありませんか?そんな時は、ほんのちょっと投資してグリーン車に乗ってみましょう。

執筆者:高橋 良算


鉄道旅行者にとって最大の「敵」といえば、ロングシート。

ロングシートとは、通勤電車などで見られる、窓を背にして座る横に長い座席のことですが、外の景色が見づらい、駅弁が食べにくいなど、せっかくの旅の楽しさが半減してしまう、やっかいな存在なのです。

残念なことに、最近の普通列車は、そんなロングシートしかない車両が増殖しています。このオールロングシート車をどう回避するかということが、鉄道旅行、特に鈍行列車の旅には、非常に重要なポイントになってきました。

関東圏にもロングシートの魔の手が?

首都圏から関東平野の外に向かう、東北本線や高崎線といった路線にも、ここ数年の新車導入で、ロングシート車両の波が押し寄せてきていました。しかも東北・上越新幹線の開通後、これらの路線からは優等列車(特急など)が少なくなっていますので、基本的には鈍行か快速列車しか選択肢がないわけです。

例えば、上野から高崎まで鈍行列車で約2時間かかります。通勤で20~30分乗る程度なら、ロングシートでもどうということはありませんが、旅行で2時間も乗るとなると、これはもう「苦痛」と言っても過言ではありません。

このままでは、関東圏の鉄道旅行がどんどん味気ないものになっていってしまう・・・と危惧していた方も多いのではないでしょうか。

鈍行旅行に救世主登場!

2階建てグリーン車1階席
ゆったりしたグリーン車のシート
ところが昨年10月のダイヤ改正から、JR東日本の湘南新宿ライン(逗子・小田原~宇都宮・前橋)、宇都宮線(東北本線・上野~宇都宮)と、高崎線(上野~前橋)を走る普通列車に、新型の2階建てグリーン車が2両ずつ連結されるようになりました。特に、東北本線や高崎線の普通列車にはこれまでグリーン車が連結されたことがなく、歴史的にも画期的なことです。

グリーン車には、改札業務や車内販売などを行う専門の乗務員「グリーンアテンダント」が乗車しており、車内で飲み物などを購入することもできるんです。

便利で快適。そんなグリーン車を使えば、関東平野を抜けるまでの鈍行列車の旅が、ぐーんとラクになること間違いなしです!

→それでは早速グリーン車の内部をのぞいてみましょう!
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