鉄道/おすすめ鉄道旅行

一足早い春を求めて瀬戸内海紀行(3ページ目)

春が近付くと、どことなく心浮き立ち、どこかへ出かけたくなりますね。鉄道旅行的には、春の青春18きっぷシーズンもまもなくやってきます。早い春を感じることができる瀬戸内海を車窓から眺める旅へご案内。

執筆者:高橋 良算

四国側から眺める<1>
瀬戸大橋線


瀬戸大橋からの車窓
トラスのすき間から、朝の太陽にきらめく瀬戸内海を見下ろす(瀬戸大橋線)

1988(昭和63)年4月、本州と四国を結ぶ橋として最初に開通したのが、いわゆる児島・坂出ルートに架けられた瀬戸大橋だ。瀬戸大橋とは1本の橋ではなく、瀬戸内海の5つの島を足場にした6本の橋の総称。それぞれの橋は、上部に道路(瀬戸中央自動車道)、下部に鉄道(本四備讃線。瀬戸大橋線というのは岡山~高松間の路線愛称)という2段構造になっている。

岡山駅
瀬戸大橋線は岡山と高松を結ぶ路線
まさに瀬戸内海を渡る橋だから、さぞかし眺めがよいと期待するだろう。しかしながら、前述した2段構造の下部を走るというのが仇となり、鉄橋のトラス(桁)が視界を遮ってしまうため、お世辞にも眺望がよいとはいえない。

とはいえ、大小さまざまの島々、転々と浮かぶ漁船、キラキラと輝く波頭……トラス越しに見えているその風景は、橋でなければ味わえないダイナミックものだ。海の真上からの車窓風景なんて、国内の鉄道ではそうあるものではない。

児島駅
児島駅で乗務員が交代
瀬戸大橋線には、岡山~高松間を約60分で結ぶ快速「マリンライナー」という列車がおよそ1時間に2本走っていて便利。1両だけグリーン車が連結されているので、ゆったりと乗車することも可能だ(ただし、このグリーン車は指定席なので、青春18きっぷでは乗車不可)。

瀬戸大橋線開業から今年でちょうど20周年。鉄道旅行ファンなら、何はともあれぜひとも一度は渡っておきたい橋だ。



最後は、青春18きっぷのポスターでおなじみ、予讃線・下灘駅から眺める絶景! >>
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