鉄道/おすすめ鉄道旅行

一足早い春を求めて瀬戸内海紀行(4ページ目)

春が近付くと、どことなく心浮き立ち、どこかへ出かけたくなりますね。鉄道旅行的には、春の青春18きっぷシーズンもまもなくやってきます。早い春を感じることができる瀬戸内海を車窓から眺める旅へご案内。

執筆者:高橋 良算

四国側から眺める<2>
予讃線


下灘駅
ホームの向こうが海という絶景に見とれていると、時間などいくらあっても足りない(下灘駅)

予讃線は、香川県・愛媛県の瀬戸内海側を走る路線。何ヶ所か瀬戸内海に沿う区間があるが、もっともよく眺められるのは、大西~大浦間と、伊予上灘(いよかみなだ)~伊予長浜間。特に、後者の区間にある下灘(しもなだ)駅は、ホームが瀬戸内海の展望所のようになっている絶景の駅として知られる。

下灘駅
青春18きっぷのポスターと似たアングルで撮ってみた(下灘駅)
この下灘駅を一躍有名にしたのは、「青春18きっぷ」のポスター写真だろう。下灘駅は数回登場しているが、もっとも印象的だったのは、改札口の向こうにホームと海が見えている、というもの。私もその写真にすっかりやられてしまった一人だ。

訪れて見ると実際には駅と海の間に国道が走っているが、高低差があるためそれほど気にならない。それを凌駕して余りある、瀬戸内海の眺めを堪能できるだろう。


下灘駅
元は特急用だった車両が普通列車に(下灘駅)
ホームには木造の上家(屋根)があり、ベンチがある。これがまたいい。このベンチに腰掛けて、瀬戸内海を眺めながら駅弁をつつく。もう、何時間でもいられる駅だ。さらに、日没にあわせて訪れれば、その夕景に息をのむはず。
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