第三列車:小田原 10:51 → 11:34 大船828M・2階建グリーン車・サロ212-115
普通列車2階建グリーン車の礎となった車両 |
実際に乗ったのは「サロ212-115」で、これは2006年3月に引退した「湘南電車」(113系)に組み込まれていた二階建てグリーン車(サロ124)を改造し転用したもの。どの列車にどの種類の車両が充てられるかは、インターネットで調べればだいたいわかる。もちろん公式発表されているわけではなく、鉄道ファンたちが調べた情報なのだからすごい。
ともかく、20年ほど前に登場した、普通列車用二階建てグリーン車の草分け的存在に乗り込み小田原を出発する。シートのへたれ具合や車内の装飾など、いかにも使い込まれた感じのする車両で、これはこれで嫌いではない。
小田原からしばらくの間は、目を凝らせば、遠く松林の向こうにまだ相模灘がちらちらと見える。もちろん2階席ならの話だが。
グリーン車で駅弁を開く。つかの間の贅沢 |
湘南平を一望する夜景スポットとして知られる高麗山が後ろに去ると、平塚に停車。あとから来た特別快速をやり過ごしてから発車する。このあたりからはもう家やマンションがすき間なく車窓を埋めつくしている。
大船駅で危機一髪
様々な列車が行き交う大船駅には案内板が |
あわてて時刻表を見直すと、12:08発の小金井行でも十分リカバリが可能であることがわかりホッとするが、一歩間違えば、この企画の意味自体がなくなってしまうところであった。
おかげで少し時間ができたので、東海道線を見下ろすように鎮座する観音様のお顔をゆっくり拝んでおく。
大船駅には東海道線、湘南新宿ライン、横須賀線、根岸線の各線が乗り入れている。根岸線は別としても、行先も停車駅も違う列車が次々に発着し、初めて訪れた者にはなかなかにわかりにくい。そのためか、改札口付近には、列車ごとの停車駅を示す大きな案内標示板が設置してある。もっと多数の路線が乗り入れる新宿駅でも見たことがないようなものであった。
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