ふるさと銀河線の車窓
それでは池田から北見へ向かって、ふるさと銀河線に乗車してみましょう。
■池田~足寄(あしょろ)間
|
池田駅で出発を待つ列車(左の車両) |
遠くに山々を望みながら畑の中をぐんぐん進みます。高島駅より先は左側に国道242号線が並行し、クルマとのデッドヒート(?)を繰り広げることもしばしば。坦々とした風景の中を走りますが、比較的乗客も多く、地元に暮らす人々の会話がよく聞こえてきます。足寄町は歌手の松山千春さんの出身地として知られる町で、ふるさと銀河線の途中駅では最大規模の駅があります。
■足寄~陸別(りくべつ)間
|
陸別駅は道の駅を併設 |
カーブが増え、それまでぴったり寄り添っていた国道とも離れることが多くなり、蛇行する利別川を何度も渡ります。そして次第に山が迫ってくると陸別。池田と北見のほぼ中間地点に位置し、ふるさと銀河線の旅もここで一息、数分間停車する列車もあります。陸別町は、真冬には最低気温がマイナス30度以下になることもあるという寒いところですが、それを逆手に取った「しばれフェスティバル」というイベントが毎年2月に開催されます。
■陸別~置戸(おけと)間
|
秋色に染まる沿線風景 |
陸別から3つ先の小利別駅を出ると、ふるさと銀河線最大の峠越え区間となります。今までとはうってかわって、急勾配や急カーブが連続する深い林の中をゆっくりゆっくり登って行きます。最高地点の池北峠は標高400mほどとそれほど高いわけではないのですが、それでも辺りは高原の風情。ちょうど訪れたときは紅葉が見られ、それはそれは美しい風景でした。
■置戸~北見間
|
列車は大きな北見駅に到着 |
峠越えを終えた列車は、置戸駅で小休止。ここからは広々とした明るい畑作地帯をまっすぐ北見へと走ります。駅の数も増え、各駅停車なら数分おきに停車して、乗客の数も次第に増えてきます。車窓には北海道らしい整然と区画された耕地が広がり、訓子府(くんねっぷ)駅を過ぎると家並みもぐんと増え、終着・北見駅へと到着です。これまで人口の少ない地域を走ってきたので、北見の街が大都会のように感じられます。
通り過ぎるだけではあまりにももったいないふるさと銀河線沿線。そこで
とっておきの途中下車駅とおすすめの宿をご紹介しましょう。
次のページへ>>