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ハイリスク・・・・不倫にかかる思わぬ出費(3ページ目)

「既婚者の上司と不倫をしています」なんて人は要注意です。今は毎日が刺激的で楽しいかもしれませんが・・・。ひとたび関係が壊れると恐ろしい現実が待っています。失うものはお金だけではありませんよ!

酒井 将

執筆者:酒井 将

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貞操侵害は請求可能?

出費はいたるところに発生。
出費はいたるところに発生します。
A子さんは、Bさんに別れを告げられたことで、傷つき、妊娠していた子どもも堕ろす羽目になりました。では、A子さんは、Bさんに対して損害賠償請求することはできないのでしょうか。これについては、原則として困難であると考えたほうがいいでしょう。不倫という違法な行為をしたために、自身が傷ついたとしても、その損害について慰謝料を請求することは難しいです。ただし、例外的に、ひどい男がうぶな女性をたぶらかしたようなケースでは、貞操侵害を理由に慰謝料請求ができる場合がありえます。

婚約破棄による出費

A子さんは、婚約者がいるにもかかわらず、Bさんと不倫をし、その結果、結婚が破談となってしまいました。これは、不倫をしたA子さんの責任です。婚約者は、A子さんに対して、婚約破棄による慰謝料請求ができます。結婚式の準備をすすめていたような場合には、式場のキャンセル料なども請求できるでしょう。婚約破棄の相場も、最近は上昇傾向にあります。数十万円から200万円程度が相場だと思われます。

セクハラ被害は請求可能?

Bさんは、職場でA子さんに冷たくあたり、居づらくなったA子さんが、会社を退職していますが、これはセクハラだと指摘される可能性があります。会社及びBさんは、A子さんから訴えられる危険性があります。会社としてはいい迷惑ですね……。

名誉毀損・プライバシー侵害は請求可能?

A子さんは、ファックスを大量にばらまいて、不倫の事実を会社にバラしてしまっていますが、これはBさんの名誉を棄損し、プライバシーを侵害するものです。よって、Bさんは、A子さんに対して、損害賠償請求ができます。

ただ、もしもA子さんが、セクハラ被害を訴える過程で、不倫の事実を指摘し、会社の人事部など担当窓口にあてて、手紙を送ったようなケースであれば、正当な行為といえますので、A子さんが、Bさんから、訴えられることはないでしょう。

不倫の代償は大きい!

以上、不倫にまつわる出費についてお話しましたが、不倫は夫婦仲を崩壊させるだけでなく、不倫相手やその周囲の人間も巻き込んでの、ドロドロの争いにも発展しかねません。今回見たケースのように、社内恋愛であればなおさらです。そして、慰謝料の金額もバカになりません。このように、不倫にはさまざまなリスクが伴いますから、くれぐれも安易に不倫をするのはやめておきましょう。
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