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なんでダメなの?代理出産。

子どもが欲しいのに、できなくて苦しんでいる夫婦にとって、代理出産は、自分たちの子どもを授かる最後の手段といえるでしょう。代理出産に関する、最高裁判所の判断について考えてみました。

酒井 将

酒井 将

暮らしの法律 ガイド

弁護士事務所 ベリーベストのパートナー弁護士。日本初の弁護士サービスの見積比較サイト「弁護士ドットコム」立ち上げメンバー。弁護士として法人顧問や債務整理、債権回収、交通事故、離婚、刑事弁護などに従事。難しい法律用語は極力使わないやわらかい解説を心がけています。TVやラジオ、雑誌などマスコミ出演多数。

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自分たちの子どもが欲しい夫婦にとって、代理出産は最後の手段といえます。
自分たちの子どもが欲しいのに、できなくて苦しんでいる夫婦にとって、代理出産は、自分たちの子どもを授かる最後の手段といえるでしょう。

先日、タレントの向井亜紀さんとプロレスラーの高田延彦夫妻が、代理母出産によって得た子供を、自分たちの実子として、出生届を出したところ、
役所がこれを受理しなかったために、裁判となった件で、最高裁判所の決定が出されました。

これより前の、東京高等裁判所では、出生届を受理するように命じた決定が出されていたのですが、最高裁判所は、これをひっくり返して、結局、出生届の受理を認めないという厳しい判断を下しました。

一体なぜ、自分たち夫婦の子どもとは認めてもらえなかったのでしょうか?

次のページでは、事案の概要と裁判のポイントについて解説します。
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