辛口のドイツ赤ワイン2種。 |
・2005 Cabernet-Sauvignon Pfalz, Anselmann
(2005年産カベルネ・スヴィニヨン、プファルツ、アンゼルマン)
黒スグリのティピカルな香り、マイルドな薬味と濃密な焙煎の香り。
ドイツでもカベルネ種のワインをつくりはじめたそうです。
・2003 Spatburgunder Blauschiefer QbA, Meyer-Nakel
(2003年産シュペートブルグンダー、ブラウシーファーQbA マイヤー=ネーケル)
QbAはQualitaetswein Bestimmter Anbaugebiete)の略でドイツの13ある生産地域でつくられた、熟したブドウを使用した地域の特徴がよくでたワインのことです。
熟した木苺とラズベリー、黒いさくらんぼの香り、しっかりとしたミネラル分を持つ。
2003年シュペートブルグダーはベリー系の香りがするしっかりとしたワインでした。
1990年産アウスレーゼはさすが。 |
・2005 Steinberger Kabinett, Staatsweingut Kloster Eberbach
(2005年産シュタインベルガー・カビネット 国立醸造所、エーバーバッハ修道院)
ジューシーで繊細、エキゾチックな果実味のあるリースリングカビネット。心地よい後味。
カビネットは十分に熟したブドウからつくられる世界で最も軽やかなワインです。
・2004 Bacharacher Hahn Riesling Spatlese, Toni Jost
(2004年産バハラッハー・ハーン、リースリング・シュペートレーゼ トニー・ヨスト)
新鮮で繊細な甘口をもつシュペートレーゼ。強い果実味と少しのミネラルを感じさせる。
・1990 Guntersblumer Bornpfad Riesling Auslese, Dr, Muth
(1990年産グンタースブルーマー・ボルンファート、リースリング、アウスレーゼ、Dr.ムート)
完熟のリースリングで作られた繊細な果実味とエレガントな土壌の味わい。
アウスレーゼは過熟したブドウを房で選別して作られるワインで味と香りが豊かではっきりしています。
3種ともまさに極上のワインでした。
最後にいただいた、モネゴ氏ご自慢の1990年産アウスレーゼはさすが。完熟リースリングで作られたエレガントで芳醇な深い味わいは、まさに、ドイツが世界に誇る「リースリング・ルネッサンス」のワインです。
独特な「酸味スポイラー」(わずかに外側に反り返ったグラスの縁のこと)により無意識に舌先を持ち上げ、甘味に敏感な舌の先端にワインは流れ込みます。その結果、ワインの果実の芳香が強調されます。リースリングにあうグラスです。 |
ワインの種類によって、それぞれに合ういろいろな種類のグラスが世界中で販売されています。ワインを飲んだときに、舌のどこで一番美味しさを感じることができるかを追求した究極のグラスまであります。右のグラスは、まさにそうしたグラスです。このグラスに適したブドウ品種とワインは、 グリューナー・フェルトリーナー、モーゼル・ザール・ルーヴァー、ムスカット・オットネル、オルヴィエート・クラッシコ、ピノ(ブラン、グリージョ、グリ)、リースリング(カビネット)、ローター・フェルトリーナー、シルバネール、ヴェルナッチャ、ヴァイスヘルプスト、ヴェルシュリースリングです。
テーブルコーディネートでは、重厚なカットグラスから、軽めの手吹きグラス、シンプルなグラスまで、さまざまな形のワイングラスを使用しますが、ワインや料理を実際に想定しながら、ワインに合ったグラスを選ぶこともまた大切なポイントです。
今後、機会をあらためて、ワインに関する簡単なマナーやグラスの種類、それぞれのワインに合うグラスの選びかたについてご紹介していきたいと思っています。