アルナキ・メ・リグーリ・ケ・ダマスキナは正方形の皿に盛り付けます。 |
じっくり焼いて煮込んだラム肉に、「ひき割り小麦」というギリシャの小麦と乾燥プラムをワインで煮て添えた料理。
煮込み用のワインは、「サモス島のワイン」という、ギリシャのサモス島でしか作っていない甘口の白ワインを使います。
ラム肉はよく煮込んであるためか、特有の臭みがなく、驚くほど柔らかで、ビーフシチューの肉のような柔らかさです。
「ひき割り小麦」は初めて食べましたが、「クスクス」と食感がよく似ていました。味はほとんど感じられませんでした。ラム肉の旨味と、「ひき割り小麦」のつぶつぶした食感とともにプラムの酸味が合わさった絶妙な味でした。ほかのお料理にも言えることですが、オリーブオイルやにんにく、野菜を多く使っているので、口にしてみると意外とあっさりしています。
ラム肉の料理ですが、赤ワインだけでなく、白ワインにも合いそうです。
リゾガロは、グラスごと冷蔵庫で冷やす場合は、グラスに水滴がつくので、コースターを敷いたり、皿の上に置いておだししましょう。 |
牛乳を煮立てて、砂糖、米、バニラを加え、水溶きコーンスターチでとろみをつけ、冷蔵庫で冷やしていただくデザート。家庭でも手軽に作れそうなレシピです。
名前はプリンですが、卵は入っていないし、食感から言ってもババロアに近いと思いました。
ライスの粒々は、お好みといったところです。昔のヨーロッパではお米は貴重で高価な食材だったので、お米を使う料理やお菓子は大変なご馳走でした。お米を使う伝統的なお菓子は、現在でもヨーロッパ各地で味わうことができます。
今回は牛乳の風味がよく効いていて、甘味は少なくさっぱりした味で日本人向けにアレンジしてありましたが、本場ギリシア人はもっと甘くして食べるそうです。
お料理は美味しいギリシャワインとともにいただきます。
ギリシャワイン (写真提供:ギリシャ政府観光局) |
本日は、きりりと冷やした辛口の白ワインをいただきました。ギリシャ特有の品種とギリシャで最近植えられ始めたシャルドネを合わせたワイン。日本料理にも合いそうなワインです。
ギリシャ料理のトラデショナルなテーブルコーディネート。(写真提供:ギリシャ政府観光局)*画面をクリックすると拡大画面が見られます。 |
伝統的ギリシャ料理のテーブルコーディネート
今回、ギリシャ政府観光局にトラデショナルなギリシャ料理のテーブルコーディネートや食器を紹介するための資料をお願いしたところ、ご覧の写真を提供していただきました。オリーブの黒、トマトの赤、キュウリの緑が、チーズや食器、テーブルクロスの白と鮮やかに対比された、地中海らしいテーブルコーディネートです。
伝統的なギリシャの飾り皿(写真提供:ギリシャ政府観光局)*画面をクリックすると拡大画面が見られます。 |
各国の食文化を知ることも大切
テーブルコーディネートで大切なことは、おもてなしの心、つまり「ケラズマ」です。世界各国の料理を想定してテーブルコーディネートをする場合は、なによりもそれぞれの国のバックグラウンドとなる歴史や文化的背景、工芸品、テーブルウエアー、食材や料理などの食文化を知ることが大切です。
古くは古代ギリシャの時代に続くギリシャの美食の歴史は奥が深く、ヘルシーな地中海料理を堪能した一日でした。
日本でのギリシャ政府によるケラズマ料理の紹介は、今回が初めてだそうです。
今回のご紹介を機会に、是非皆さんもギリシャ料理にトライしてみてください。
■ギリシャ人シェフ、K. ヴァサロス氏 (Mr. Konstantinos VASSALOS) のプロフィール:
1956年シフノス島で、代々料理人の家に生まれる。早くからガストロノミーの秘訣を習得。1977年、観光専門学校を優秀な成績で卒業し、後に同校で料理と製菓部門を教える。その後、有名ホテルやレストランでチーフシェフとして活躍。チーフシェフクラブの創設メンバーであり、「ARHESTRATOS(ギリシャ美食伝統財団)」の理事も努める。現在、由緒ある「ギリシャ・ヨットクラブ」のチーフシェフ。
■ギリシャ料理「ケラズマ」を紹介するデモンストレーションと試食会
主催:ギリシャ共和国大使館、 ギリシャ政府観光局
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