<目次>
テーブルセッティングのやり方……テーブルコーディネートの3大要素
テーブルコーディネートの基本をマスターするために、コーディネートの3大要素を知ることからはじめてみましょう。次に、実際にテーブルにお皿、カトラリー、グラスをセッティングしてみましょう。 |
それでは、第1の要素「アイテム」からご説明します。アイテムにはテーブルリネン、カトラリー、フィギュアーの3種類があります。
アイテム1:テーブルリネン
テーブルをしめる面積が多いクロスの色選びは大切です。クロスを変えただけでテーブルの印象ががらりとかわります。 |
模様も無地から花柄、縞、幾何学模様などさまざです。アンダーテーブルクロスは、テーブルクロスの下に敷くネルなどの白い布で、食器やカトラリーのあたりがやさしくなり食器を置く音を吸収します。
テーブルマットは、日本ではランチョンマットと言われています。形は長方形や楕円形で、クロスの代わりに略式のときに使います。ナプキンは食事中膝の上にかけ、手や口の汚れを拭きます。
アイテム2:テーブルウェア
テーブルウェアの中でも白い食器はどんなお料理にも合い、便利です。 |
食器の素材は、焼き物や金属、ガラス、木などがあり、焼き物は土器、陶器、磁器、せっ器などに分類することができます。カトラリーの素材は、金、銀、金メッキ、銀メッキ、ステンレス製。グラスは、ソーダ、クリスタル、カリ、ホウケイ酸ガラスなどがあります。
最低限揃えたい1人前1組のテーブルウェアとして、以下の食器4種類、カトラリー4種類、グラス2種類があれば、基本のテーブルコーディネートができます。
■食器
1.メイン料理用の皿1(23cm~27cm)。
使いやすい大きさを選択してください。
2.デザートやサラダ、ケーキ用の皿1(18cm~21cm)。
使いやすい大きさを選択してください。
3.スープやシチュー、カレー用に19cm前後のスープ皿または、シリアルやサラダ用に17cm前後のシリアルボール1。
4.マグカップ1または、ティー・コーヒー兼用のカップと皿1組。
■カトラリー
1.ナイフ1
2.フォーク1
3. スプーン1
4. ティースプーン1
カトラリーには、大きさによってデザート用とテーブル用の2種がありますが、家庭での食事にはデザート用のカトラリーの方が小さめで使いやすくおすすめです。
■グラス
1.タンブラー(コップ)1
2.ワイングラス1
タンブラーは円筒形のグラスのことで、水、ソフトドリンク、ビール、水割りなど何にでも使えて便利です。
アイテム3:フィギュアー
キャンドルの色や高さはテーブルのポイントになります。ディナーにキャンドルを灯してみましょう。画面左はキャンドルスタンドです。 |
ソルト&ペッパー、ナプキンリング、キャンドルなどがあり食卓を飾る花もフィギュアーのひとつと考え、食卓の中心部分を飾るフィギュアーをセンターピースと呼び、フラワーアレンジやフルーツなどがよく使われます。
第2の要素「ルール」はセッティングのきまりごと
下記のセッティングの順序にしたがって、クロスをかけ、お皿とカトラリーをテーブルにセットしてみましょう。 |
■テーブルリネン、テーブルウェア、フィギュアーが綺麗で清潔。
■料理が食べやすいように配置されていて、気持ちよく食事ができる。
■料理と器、器とテーブルの色、形、大きさ、配置のバランスが良く美しい。
実際にテーブルセッティングをしてみましょう。下記がセッティングの順序と配置の基本です。一人分のスペースとして60cm以上の幅があると食事中隣の人とひじがぶつかることはありません。セッティングの順序は
1.テーブルクロス
2.皿
3.カトラリー
4.右上にグラス
5.ナプキン
6.フィギュアー
の順序に並べましょう。またナプキンは、お皿の上かフォークの左に置くのが一般的です。
<洋食:基本のセッティングの一例> |
第3の要素「演出」はテーブルコーディネートの極意
中央トマトの塩コショウ入れはカジュアルなテーブルに。左下銀器の塩コショウ入れは少しフォーマルなテーブルにお使い下さい。 |
■目的を明確にする。
誕生日パーティとか、お友達を招くとか、何の目的でコーディネートするかを明確にします。具体的にはいつ、どこで、だれと、何のために、どんな料理を、どんな食器で食べるかによってテーブルコーディネートの内容を決めましょう。
■季節やイベントを上手にとり入れる。
クリスマスやお正月、ひな祭り、端午の節句、母の日、父の日など季節の行事やイベントは目的やイメージがはっきりつかめますので、コーディネートのテーマ、コンセプトとして最適です。
■配色は大切な要素。
最初は、テーブル全体の色を同系色でまとめて、どこか一部に反対色をアクセントカラーとして使うと上手にまとまります。
たとえば、季節の色を取り入れ、夏なら全体のメインカラーを「海」のブルーに、アクセントカラーは「ひまわり」のイエローにするという方法があります。
■フィギュアーや照明を効果的に使う。
最後は食卓の小物使いで決めます。アイキャッチとして、雰囲気を盛り上げる小物を仕上げに使います。夜は照明やキャンドルの光を使い素敵な演出をしてみましょう。
テーブルを飾ることはそれ自体が楽しいことですし、お招きした方に喜んでいただければ、その楽しさもひとしおです。しかし、テーブルコーディネートは相手を思いやる、おもてなしの気持ちが基本ですので、過剰な飾りつけは避けたいものです。
【関連サイト】
Copyright 2006 Table & Flower School SEIJO Takako Hasegawa
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