ビデオ編集ソフトのレビュー、今回は Macintoshの「Final Cut Express 4 」をピックアップしてみました。 主に新機能を中心に、その特徴を探ってみました。
プロ仕様の編集ソフトそのまま
▲「Final Cut Express 4」の編集画面 |
Macintoshでのビデオ編集ソフトといえば、「Final Cut Pro」。多くのプロユーザーに支持されているビデオ編集ソフトです。逆に、ビギナーを含め、「編集を楽しむ」とういアプローチで利用できるのが「iMovie '08」ですね。これについては、レビュー記事があるので、そちらも参考にしてください。
その「Final Cut Pro」と「iMovie '08」中間に位置しているのが、今回紹介する「Final Cut Express 4」です。Final Cut Express 4は,Final Cut Proをベースに開発されていますが、いわゆる機能限定版というレベルのものではなく、Final Cut Proの操作性や高度な機能を残したまま、ハイビジョン映像をクオリティの高い画質でコーデックする「Apple ProRes 422 」を搭載していないなど、Final Cut Proのウリの一部機能は削除されているものの、AIC(Apple Intermediate Codec)でコーデックするなど、パーソナルユーズに絞られています。
そういった意味では、中間という表現は必ずしも正しくないかもしれませんね。プロ仕様の機能、操作性を残しつつ、パーソナルな出力に対応したビデオ編集ソフトといったところでしょうか。
そんなFinal Cut Express 4で、ガイドが注目した機能が、iMovie '08のプロジェクトを読み込む機能と、HDV映像の取り込みです。この機能を中心に、その他の機能を紹介しましょう。
iMovie '08のプロジェクトを読み込む
Final Cut Express 4では、iMovie '08のプロジェクトを読み込み、そのまま利用することができます。ただ、今回試したところ、オンラインマニュアルの手順では読み込むことができませんでした。そこで、ここでもう1つ紹介されていたiMovieのプロジェクトをXMLファイルとして出力する方法で読み込みました。
iMovieのプロジェクトを利用できるので、これまで作成してきたプロジェクト資産を再利用できることはとても重要です。さらに、iMovieではできなかったさまざまな特殊効果をりようできるので、ムービーとしての完成度もアップさせることができます。
▲iMovieからプロジェクトをXMLファイルとして出力する。 |
▲Final Cut Express 4を起動して、出力したXMLファイルを読み込む。 |
▲iMovieのプロジェクトが読み込まれる。 (画面クリック) |
というように、iMovieのプロジェクオを読み込めます。ただし、iMovieで設定したトランジション等は反映されません。これらに関しては、Final Cut Express 4で設定した方がよいでしょう。