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VideoStudio 11のハイビジョン機能を強化

初心者に圧倒的な人気のビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 11」には、「Ulead VideoStudio 11 Plus」という上位バージョンがあります。今回は、その「Plus」の新機能についてご紹介しましょう。

阿部 信行

執筆者:阿部 信行

デジタルビデオガイド

初心者に圧倒的な人気のビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 11」には、「Ulead VideoStudio 11 Plus」という上位バージョンがあります。今回は、その「Plus」の新機能についてご紹介しましょう。

ハイビジョン機能が大幅にアップ!

「Ulead VideoStudio 11 Plus」

コーレルのビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 11」については、当ガイドでもご紹介しています。このソフトの機能強化版が、「Ulead ideoStudio 11 Plus」(以下「Plus」と省略)です。今回は、この「Plus」に搭載されている新機能をピックアップしてみました。

これからビデオ編集ソフトを購入したいと予定しているユーザーは、購入の参考にしてください。

●AVCHDオーサリングに対応

Ulead VideoStudio 11 Plusの機能強化で注目できるのが、AVCHDへの対応が強化されたことです。Ulead VideoStudio 11 でも、AVCHDカメラからの映像の取り込みと、ハイビジョン解像度での編集は可能でしたが、AVCHDのままでの出力には対応していませんでした。

「Plus」ではこの点の機能が強化され、AVCHDのまま、通常のDVDメディアに記録できるようになりました。これによって、ハイビジョン映像を記録するのに、高価なBlu-rayディスクなどを必要とせず、DVD-Rなど安価なメディアを利用することができるので、手軽にH.264によるハイビジョン映像を残せるようになったのです。

また、AVCHDディスクとして出力する際は、スマートレンダリング機能が有効になります。スマートレンダリング機能というのは、通常、H.264などで出力する場合は、映像全体をエンコード(ファイル形式の変換作業)する必要がありますが、スマートレンダリングを利用すると、映像のうち編集加工した部分だけがエンコードされます。これによって、レンダリング時間を大幅に短縮することができます。

▲作成するディスクのタイプを選択できる。AVCHDのほか、HD DVDやBlu-rayが選択できる。

なお、作成したAVCHDディスクは、付属のプレイヤーソフト「WinDVD Silver」で再生できるほか、ソニーのPLAYSTATION3やBlu-rayレコーダ等でも再生できます。ただし、8cmのDVDにも記録できるのですが、AVCHDカメラでの再生はできません。

このほか、AVCHD形式のムービーは、ディスクに書き込むだけでなく、H.264形式の動画ファイルとして出力することもできます。その際の解像度は、「1440×1080」、「1920×1080」の2タイプに対応しています。

▲AVCHDけいしきのまま、動画ファイルとしても出力できる

AVCHDH.264について

AVCHDというのは、8cmDVDやメモリーへハイビジョン映像を記録するために、ソニーとパナソニックが策定したフォーマットです。

このフォーマットでは、ハイビジョン映像をきれいなまま記録するために、「H.264/MPEG-4 AVC方式」という圧縮方法が採用されています。

また、ビクターの「Everio GZ-HD7」のTOD形式のフルハイビジョンデータも取り込んでの編集が可能になるなど、ハイビジョンの編集機能が格段にアップしているのも特徴です。

●Blu-rayディスクのオーサリングに対応

コーレルでは、ディスクのオーサリングソフトとして「DVD MovieWriter 6」を発売していますが、このオーサリングソフトで可能だったBlu-rayディスクやHD DVDディスクのオーサリング機能を、「Plus」にも搭載しました。

Blu-rayディスクでは、メニューが利用できる「BDMV」と呼ばれる形式でBD-R/RWメディアに記録できます。また、HD DVDのオーサリングでも、メニュー付きのディスクが作成できます。なお、HD DVDの場合は、HD DVD-Rメディアの他に、通常のDVD-RメディアにHD DVD形式での書き込みができます。

したがって、ハイビジョン形式ので映像を残す選択肢がグッと増え、今まで以上にハイビジョン映像を楽しんで残せるようになったのではないでしょうか。

▲メニューの作成画面。AVCHD、Blu-ray、HD DVDとも、同じ作業画面なので、違和感なくオーサリング作業が行える
(画面クリック)

●YouTubeにアップロード

YouTubeのおもしろさなどについては、当ガイドでも取り上げはじめたところですが、「Plus」も編集したムービーを、そのままダイレクトにYouTubeにアップロードできる機能を搭載しました。YouTubeに適したファイル形式への変換作業なども「Plus」で行ってくれるので、簡単にYouTubeで映像公開ができます。

▲YouTubeへは、「許可」ボタンをクリックしてアップロードを行う

以上のように、従来のVideoStudio 11にハイビジョンディスクの作成機能が追加された「Plus」は、とても魅力的なビデオ編集ソフトといえます。この春から登場する新ビデオカメラでも、ハイビジョン対応機が標準となっているようですので、そのためにも、ハイビジョン機能が強化された「Plus」を備えておくというのも、転ばぬ先の杖としておすすめいたします。

関連情報

●製品価格

  • 通常版:20,790円
  • 乗り換え/アップグレード版:15,540円
  • アカデミック版:12,390円
  • ダウンロード版:12,000円
  • アップグレードダウンロード版:9,800円

●関連サイト

●オフィシャルガイドブック

Ulead VideoStudio 11については、オフィシャルガイドブックを書かせて頂いておりますので、参考にしてください。

なお、これまでの出版元である「ユーリード出版」は、「グリーン・プレス」と社名変更されております。詳しくは下記サイトをご覧ください。

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