初心者向けのビデオ編集ソフトといわれても、意外と難しものが多かった中、本当に超初心者向けのビデオ編集ソフトが登場しました。ここまで簡単なら文句ないでしょう、とういほど使いやすいビデオ編集ソフトです。
サラブレッドな編集ソフト
▲カノープスの初心者向けビデオ編集ソフト「エディウスJ」 |
カノープスのビデオ編集ソフトといえば、放送局や編集プロダクションなどプロユースとして人気の「EDIUS Pro」や、中上級者向けの「EDIUS 3 for HDV 」などが知られていますが、ビデオ編集の初心者にはちょっと敷居が高かったのも事実。
しかし、今回発売されるビデオ編集ソフト「エディウスJ」は、本当にビデオ編集が初めてというビギナー向けの編集ソフトなのです。
そもそもは、一太郎で知られるジャストシステムさんから、教育現場で利用できるビデオ編集ソフトが作れないだろうか、ということから開発されたとか。したがって、エディウスJのメインターゲットは、中学生を中心に、小学校高学年から高校生なのだそうです(関連ページ)。
それだけに、ユーザーインターフェースも本当にわかりやすく、ほんのわずかなステップで、DVカメラからの映像の取り込み、並べ替え、編集、そしてDVD-Videoの作成までできてしまうのです。
でも、教育用だからといって一般ユーザーが利用できないわけでもありませんし、一般ユーザーにとっても、とても使いやすい編集ソフトだといえます。
また、機能的に能力が低いということはまったくありません。それどころか、画像処理のためのエンジンはプロ仕様のEDIUS Proを継承し、編集機能も初心者用にカスタマイズしたものなので、とても完成度の高い、高品質な映像を編集・出力できます。いわば血統書付きのサラブレッドですね。
HDVに対応
超初心者向けとはいえ、エディウスJは標準でハイビジョンのHDV規格に対応しています。だから、ハイビジョン映像を簡単に編集したいと望んでいるユーザーには、おすすめできるソフトなのです。もちろん、HDVだけでなく、miniDVテープやDVD、HDDといった記録メディアを利用するSDタイプのビデオカメラでも利用できます。
▲起動メニューでハイビジョンの編集が選択できる。 |
上の画面は、エディウスJの起動メニュー画面ですが、ここで、SDとHDの選択ができます。HDVのビデオカメラから映像を取り込みたい場合は、「初めから(ハイビジョン)」を選択します。SDタイプのビデオカメラの場合は、「はじめから(通常)」を選びます。
やさしいインターフェース
エディウスJの使いやすさは、編集画面を見れば一目瞭然。ナビゲーションウィンドウを見ると、基本的には、「取り込み→並べ替え→編集→DVD作成」という4つのステップでDVD-Videoまでできてしまうことがわかります。
▲ナビゲーションパレットにあるアイコンは、これだけ。 |
また、たとえばビデオカメラからの映像の取り込み画面でも、ボタンが大きく、選択肢も最小限の物だけが用意され、わかりやすいのが特徴です。録画時の撮影のオン/オフの位置を自動認識し、シーンごとに切り分けて取り込めるなど、機能的にも優れています。もちろん、自動分割はハイビジョンでも可能で、これは特筆できます。
▲これがエディウスJの取り込み画面。ボタンが大きいのが特徴。シーンごとの自動分割にも対応している。 |