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アナログ映像を取り込むハードウェアについて VHSテープを取り込むハード(2ページ目)

VHSやHi8で撮影した映像をパソコンに取り込みたい。そのためにはどのようなハードウェアが必要なのか。ここでは、アナログ映像をパソコンに取り込むためのハードウェアについて解説しました。

阿部 信行

執筆者:阿部 信行

デジタルビデオガイド

チューナー選びのポイント

テレビチューナーの選択では、内蔵型、外付け型のそれぞれの特徴で紹介したように、使い勝手という面での選択ポイントのほかに、機能的な面での選択ポイントもあります。

テレビチューナーには、高画質な映像を得るためのさまざまな機能が用意されています。その代表的なものが、次のような機能です。

このうち、VHSテープやHi8テープの映像をきれいに取り込む機能としては、「3次元、Y/C分離機能」が有効な機能といえます。

 ・ゴーストリデューサー機能
 ・3次元、Y/C分離機能
 ・ハードウェアエンコード

ゴーストリデューサ 波状態によって映像が2重3重にずれて映ることを「ゴースト」といいます。このゴーストを軽減させ、くっきりとした映像で視聴・録画するための機能。
3次元、Y/C分離機能 テレビの映像信号は、「明るさの信号(Y)」と「色の信号(C)」が1つになった「コンポジット信号」と呼ばれていますが、この信号をより高画質に分離する機能の1つです。
ハードウェアエンコード ハードウェア的に映像の圧縮を行います。

ハードウェアエンコードとソフトウェアエンコードについて

映像データは通常の画像データなどと比較するととても大きなものです。これを圧縮することを「エンコード」といいますが、これをハードウェア的に行うことを「ハードウェアエンコード」といい、ソフトウェア的に行うことを「ソフトウェアエンコード」といいます。

ハードウェア的に行うエンコード、というのは、圧縮処理をチューナーに搭載した専用のチップで行うことをいいます。この場合、CPUで圧縮処理を行わないので、CPUへの負担をかけることはありません。また、専用のチップで圧縮を行うため、高速に圧縮処理が行われます。

これに対して、圧縮用のプログラムを利用し、CPUで圧縮処理を行うのが「ソフトウェアエンコード」です。この場合、圧縮処理をCPUで行うのでCPUへの負担が多くなることと、処理速度が遅くなるというデメリットがあります。

このように説明するとハードウェアエンコードがベストのようですが、価格が高価になるというデメリットもあるのです。したがって、低価格なテレビチューナシステムでは、ハードウェアエンコードに対応していないものがほとんどです。

ハードウェアエンコード ・圧縮処理が高速

・CPUへの負担が少ない

・価格が高い

ソフトウェアエンコード ・圧縮処理が遅い

・CPUへの負担が大きい

・価格が安い

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