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シンプルライフに似合う「旧暦カレンダー」

街に出回るカレンダー、いろいろなデザインやアイディアものがある中で、ガイドのおすすめはコレ! 来年は「旧暦」を暮らしに取り入れてみませんか?

金子 由紀子

執筆者:金子 由紀子

シンプルライフガイド

決めました? 来年のカレンダー。

11月に入るか入らない頃から、書店や文具店にはカレンダー売り場が設けられ、様々なカレンダーが飾られていますね。皆さんは来年のカレンダー、どんなのにするか、もう決めました?

アジアの一員である日本。もっと「旧暦」を見直してみては?


今旧暦が新しい! 「月と太陽のカレンダー」

ガイドはもう一つ、手に入れましたよ。その名も『月と季節の暦――月を楽しむ 月と親しむ』。月に親しむ集まり「月の会」の母体である「月と太陽の暦制作室」編です。月と旧暦がメインになっているカレンダーですから、スタートはちょっと遅く、2005年2月9日。「二十四節季・七十二候」はもちろんのこと、「月の出、南中、月の入り(東京基準)」や開花日を示す「花暦七十二候」、「月にちなんだ詩・歌」、「月のことわざ・言い伝え」が書き込まれ、毎日の欄にはその日の月の形と月例、潮の満ち干(芝浦基準)が記されています。もちろん、新暦との対照もきちんと示されています。



システム手帳仕様の「旧暦カレンダー手帳」もあります



旧暦って?

日本で「旧暦」と呼ばれているのは「太陰太陽暦」、月の運行周期をもとにし、そこに太陽の動きとの誤差を加味したもので、中国をはじめアジアの広い地域で、太陽暦とは別に、今もなお親しまれています。月の運行周期に基づいた太陰暦(主にイスラム圏で今も使用)とは異なります。
これに対し、私たちがいま普通に使っている暦(太陽暦)は、太陽の運行周期をもとに、1年=365日とするもので、現在、国際社会において共通のカレンダーとして使用されています。日本でも1873年より採用されており、以来、本来使われていた暦はあっさり捨てられ「旧暦」になってしまいました。

もう一つの時間の流れ

旧暦は、アジア圏の気候風土に根ざしており、農業・漁業・園芸、また出産などに関わる人々にとって、非常に役立つ暦です。
最近、「旧暦」を暮らしに取り入れる人が増えてきました。「ひな祭り」「十五夜」「七草」といった、自然や植物にかかわりの深い行事を現行のカレンダー(太陽暦)で行うことは、どうしても無理があり、しっくり来ない部分がある――というのがその理由の一つでしょう。ちなみに、2005年旧暦ひなまつりは、新暦4月11日、七夕は8月11日。これなら、桃も咲いてるし、天の川だって見られますよ! ね? 旧暦って、カラダで納得できる暦でしょ?
世間にひろく通用している「新暦」だけが時間の流れではありません。実はもう一つ、季節本来の進行に合った暦があって、わたしたちの「ほんとうの時間」って、実はそっちだったんじゃないの? なーんて意識することで、セカセカした毎日に、ゆったりした、豊かな時間を取り込むことができるのではないでしょうか。
時間に追いたてられるような慌しい暮らしを、そろそろ変えてみたい――そう思っている方に、是非おすすめのカレンダーです。



*関連リンク*
  • 「リラクゼーション」‥‥のんびりリッチに暮らすヒントがいっぱい
  • ガイド記事「タイマー活用でゆったり暮らす 」‥‥来年こそ、時間に追われない暮らしを
  • 田舎には、まだ旧暦が生きている‥‥All About『田舎暮らし』
  • カレンダーの問合せはこちら‥‥『月と季節の暦』
    ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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