シンプルライフ/シンプルライフの達人

あの人のシンプルスタイル1 高見恭子さん 「空っぽの引き出し」ありますか(2ページ目)

タレントで作家の高見恭子さんのシンプルなライフスタイルは有名。真っ白なキッチンにはヤカンすら出ていないとか。ファッションモデル時代に培った美意識に裏付けられたその暮らしぶりとは…?

金子 由紀子

執筆者:金子 由紀子

シンプルライフガイド

おしゃれ生活のルールとは?

高見さんの実践している「おしゃれ生活のルール」の主なものは…。

・いただきものの食器や飾り物は原則として使わない。
(趣味に合うものはめったにないので)
・なくても済むものは徹底的に排除する。
(玄関マット、スリッパ、トイレマット、あらゆるカバー類、トイレの掃除ブラシなど)
・インテリアの色は3色まで
(洋服のコーディネートと同じで、スッキリ広々して見える)
・洋服は基本的にすべてハンガーに吊るす収納。
(検索・管理が容易。吊るせないものはたたんでワイヤーかごに収納)
・食器は染付の和食器に限定。
(たいていの料理に合うし、コレクションでもある)

どれも、「なるほど~」と感心させられることばかりですが、なかでもガイドが「えっ!?」と思ったのは、「トイレ掃除用のブラシは使わない」というくだり。高見さんは、どのお宅にもあるトイレブラシは使わず、キッチンなどで使うスポンジでお掃除をなさるのだとか。しかも素手で。(あんなにおしゃれな雰囲気の人が!?)

確かにあのトイレブラシって邪魔だし、掃除したあとの水切れ感がイマイチ不愉快なもの。小さなスポンジ一個をトイレにしのばせるだけだったら、どんなにスッキリするか! とは思うのですが…なかなか…。

高見さんには小さいお子さんもいますが、これらの「法則」を徹底させることによって、上品なシンプルライフが実現しているようです。ガイドが特に共感したのは、「なくても済むものはなしで済ます」というポイント。今あるモノから引いていくこの方法なら、今日からでも実践できますね。いきなり捨ててしまうのが心配なら、しばらくそれなしで過ごしてみてはどうでしょう? もし「それ」がなければ快適な生活が成り立たないのであれば、「それ」はきっとあなたの生活にとっては必要にして重要なモノなのですから、従来どおりに戻せばいいだけです。

なくても何ら差し支えなく暮らせたとしたら--そしてその確率はとても高いと思うのですが--それはなくしてしまっても一向にかまわないという証拠。できそうでできないそんな実践を日々積み重ねて、高見さんのシンプルスタイルは完成してきたのでしょうね。

『おしゃれ生活ルール』(kkベストセラーズ 2002年発行、1400円)
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます