見直されている打ち水の習慣

打ち水
打ち水大作戦に参加しよう
これから暑い夏、涼しく過ごすためについエアコンに頼りがちですが、エアコンを使わずに涼しく過ごす工夫もしたいものです。そこで近年注目されているのが「打ち水」です。

「打ち水」とはそもそも昔からの日本の風習で、水を道路や庭、玄関先などにまくことで埃を抑え、来客などのために家の周囲を清める意味合いを持つものです。同時にまかれた水によって涼しく感じるため、夏場は涼気を取るためにも「打ち水」という習慣がありました。

ヒートアイランド現象や地球温暖化が深刻化する近年、この打ち水による涼気の効果が見直されています。


打ち水の効果

打ち水
 
打ち水をすると涼しく感じる、と言われていますが、ただ涼しくなったような気がするのではなく、実際に気温を下げる効果があります。その気温を下げる効果の正体とは「気化熱」です。気化熱とは、撒かれた水が蒸発するときに周囲の熱を奪うため、気温が下がる現象のこと。ちなみに水1gが蒸発する時約0.58kcalの熱が周囲の空気から奪われます。そして打ち水をした場所としていない場所では気温差が生まれるため、空気は気温が低いところから気温が高いところに流れる性質があるので、涼風が発生するのです。ですから打ち水によって涼しく感じるのは、気分的なものではなく、科学的に実証されているものなんですね。

都内で散水可能とみなされるエリア1平米あたり1リットルずつ水が撒かれたら、気温は2℃から2.5℃気温が下がるという試算を土木研究所(現独立行政法人)という機関の木内豪・福島大学助教授らが発表。これを実際に検証してみよう、ということで2003年8月25日正午大々的に実施されたのが『大江戸打ち水大作戦』です。この年の大江戸打ち水大作戦では、実際に大手町で2.2度、練馬で2.4度気温が下がりました。 机上のデータだけではなく、こうして大規模な検証の結果、効果が実証されたわけです。

そして気温が2度下がった場合、最大4%程度の電力の削減が期待されるといわれていますので、その省エネへの効果もかなり期待できるものといえます。

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