同メーカー機種で比較
何%の節電とか、電気代何分の一と言っても、具体的な金額が出ないとピンとこないものです。ここでは同じメーカーで、同じくらいのサイズの機種を、古い年式の製品と最新機種で比較してみたいと思います。例に挙げたのはS社の冷蔵庫。比較する機種は1997年度製と2005年度製の冷蔵庫です。全く同じ容量の機種が存在しないため、一番近い容量の機種を比較対象にしました。
まずはS社の360L位の機種で比較します。
なんと年間電気代約12,000円の差が出ました。単純に計算すると、この同じクラスの機種を買い換えた場合には1ヶ月1,000円ずつ電気代が安くなる計算になります。
次にS社450L前後の機種で比較します。
なんとこちらはさらに差額が大きく、年間で2万円以上の違いが出ました。1ヶ月約1,700円の節電という計算になります。
以上のデータは、8年違いの機種で計算した物ですので、10年、またはそれ以上というように、さらに年式が違う機種で比較すると、もっと大きな差が出ます。メーカーや機種によっては年間3万近くも差が出る物もあるのです。
冷蔵庫は数千円で買えるものではありませんので、なかなか気軽に買い換えることは難しいと思います。ですが、年間何万円も電気代に違いが出るのならば、古い物を大事に使うよりも新しい物に買い変えてしまった方が、逆に節約になるという場合もあるのです。
但し、前ページに記載した通り、冷蔵庫の消費電力は省エネ達成率によって大きく違いますので、買い替えを検討されている方は本体価格だけではなく、年間の消費電力に注目して、より省エネ効果が高い機種を選びましょう。
皆さんのお宅の冷蔵庫は何年式の機種ですか?
古い冷蔵庫をお使いならば、毎月数千円単位劇的に節電できるチャンスかもしれませんよ。
冷蔵庫は年式だけでなく、大きさによっても大きく電気代が変わります。
こちらの記事も合わせてご覧下さい。⇒冷蔵庫消費電力の真実【サイズ編】
【関連リンク】
電気代の節約
冷蔵庫の正しい使い方
省エネ「-6%」のための6箇条
【ご注意】
現在、冷蔵庫の消費電力量表示については「実測値とは異なるのではないか」という論議があり、今後JIS規格の改定なども検討されています。
こちらの記事に付いてはあくまで省エネルギーセンターで2005年2月現在公表されているデータに基づいて作成させていただいておりますので、どうぞご了承下さい。
参考資料:
家庭用電気冷蔵庫の消費電力量の試験方法に関するJISの改正について