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シンガポール在住者に聞いた、ワーホリ事情(2ページ目)

従来のワーホリと違いシンガポール政府は優秀な人材を誘致することも目的の一つとしているワーク・ホリデー・プログラム。他国のワーホリ気分で参加すると中途半端という現地日本人のアドバイスをご紹介!

執筆者:すずき ゆき

しっかりと目的を持たないと、6ヶ月は中途半端

シンガポール ワーホリ
新しい施設も続々オープンし、活気あふれるシンガポール
高村さん「シンガポールは、国土が狭い上に、アジアの中でも生活費が高い国です。そのため、他国のワーホリのように、アルバイトしながら旅行したりという、ワーホリ生活には向いていないと言えます。それほど、旅行先がアチコチある訳ではありませんし、滞在費もアルバイトでまかなうにはかなり厳しいでしょう。

加えて、他国が1年間というのに比べ、シンガポールのワーク・ホリデー・プログラムは6ヶ月しかありません。1年間あれば、語学学校に通ったり、現地で生活しながら英語力を上達させるということも可能かもしれませんが、6ヶ月ではそれも中途半端な期間です。

そのため、他の国のワーホリと同じ感覚で参加すると、お金も時間も無駄にしかねないのではないでしょうか?」

「海外で働きたい」人のためのリサーチ期間として最適

それでは、シンガポールのワーク・ホリデー・プログラムは、どんな活用方が最適なのでしょうか?

高村さん「国際的に働きたい、海外で働いてみたい、特にアジアを拠点に仕事をしてみたいという人にとっては、シンガポールのビジネスシーンは外せないでしょう。そうした観点で、シンガポールの企業を体験してみたい、という人には最適です。

ですが、実際6ヶ月という期間で受け入れてくれる企業はそう多くはありません。きちんと目的をもって、お給料はいらないからインターン生でも、という心意気ぐらいないとだめでしょう。
(▼参考記事:「シンガポールで、いよいよワーホリ始動」

シンガポールは外国人が就労ビザを取得するのが、かなり簡単な国です。ですので、「海外で働きたい」という人は、ワーク・ホリデーの期間に、数多くの企業まわりや面接をするというのもいいでしょう。企業側は、ワーク・ホリデービザだろうが、就労ビザだろうが、本人が何のビザを持っているかはあまり関係ありません。重要なのは、本人が長期の雇用を望んでいるのかどうか、いわゆる正社員希望かどうかを重要視します。ですので、シンガポールで働きたいんだけど、自分に合うかどうが、どんな仕事ができるかなど、本格的に就労する前のリサーチ期間としてもワーク・ホリデー・プログラムは活用できるのではないでしょうか?

また、シンガポールで働くということは、シンガポールで生活していくということです。全く初めてシンガポールに来て、いきなり長期生活を送るのは不安だと思います。まずは、ワーク・ホリデー・プログラムで来て、旅行ではなく、生活者としてシンガポールを体感し、自分に合うかどうか見極めるためにもいいのではないでしょうか?」

目的を持ってワーク・ホリデー・プログラムへの参加が重要ということですね! 特に将来海外で働きたい、シンガポールで働きたいという人にとっては、とても有効な制度になりそうです。

■参考記事
 ▼参考記事 :「シンガポールで、いよいよワーホリ始動」
 ▼参考サイト:シンガポール ワーキングホリデー支援センター
 ▼参考サイト:「アジアdeオシゴト」」
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