度々報道される「児童ポルノ販売」や「わいせつ図画販売」の疑いによる逮捕。一見似ているようで実は違うその罪の重さ。児童ポルノ所持は違法ではなくとも、販売は罪。今後のあり方は?

児童ポルノ販売

それは法律違反です。
それは法律違反です。
インターネットや携帯電話サイトの普及により、違法なわいせつ画像、いわゆる「ポルノ」の販売が横行しており、警察による捜査で捕まる業者等が後を絶ちません。

この9月26日には、愛知県警少年課と愛知署などが、インターネットオークションで「児童ポルノ」を収録したDVDなどを販売した、「児童買春・ポルノ禁止法違反」などの疑いで、兵庫県内の無職の男(43歳)を逮捕しました。男の自宅からは、DVD約2000枚が押収され、約3年間で約2000万円の売上があったといいます。仮に1枚500円として、2000万円なら4万枚を売ってきたことになります。

また、同じくこの9月27日には、大阪府生活安全特捜隊が、「わいせつ図画販売目的所持」容疑で、大阪市内の男(46歳)ほか男女計8人を逮捕、わいせつDVD約1万枚などを押収しました。男らはマンション内でわいせつDVDを製造して、携帯電話のサイトなどを通じて販売して、昨年10月から今年8月までに約1億3000万円を売り上げていたとみられています。こちらも仮に1枚500円としたら、26万枚を売ってきたという計算になります。

愛知のケースは一人で4万枚、大阪のケースは8人で26万枚、すなわち一人当たりに換算すれば3万2500枚売ってきた計算になります。DVDを買った人、一人当たりの購入枚数は不明ですが、仮に10枚ずつ買ったとしても、愛知の児童ポルノを買った人は約4000人、大阪のわいせつDVDは約2万6000人、合わせて約3万人がこれらのわいせつDVDを買ったことになるというわけです。

児童ポルノDVDを購入した約4000人は、同じ人が複数回購入したことを考えても2000~3000人以上は購入者がいると考えられ、通常のわいせつDVD購入者も、少なくとも数万人以上はいるとも考えられます。もし、一人当たり5枚買ったのなら、この倍の数字です。

もちろん、児童ポルノ愛好家がすぐさま児童に対する性犯罪の加害者となるとは言い切れるものではありません。逆にDVDを見ることによって欲望を抑えているという言い分もあるようですが、小さいお子さんを持つ親御さんたちが、児童ポルノを購入する人たちが全国に少なくとも数千人以上はいるということを考えたときにどのような思いをするか、という点については想像に難くありません。

上記2件の事件は、同じようにDVD販売をして捕まっていますが、罪名は異なります。児童ポルノか、通常のわいせつDVDかという違いですが、罰則の重さも異なります。どちらがより重い罪なのか? 次ページでは、その罪と罰の違いについて述べます。

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