頻発する盗撮事件
携帯電話のカメラで… |
だからといって、誰もが盗撮をするわけではなく、法律で禁止されていることは知っていてもやってしまう人たちがいるということです。女性のスカートの中に並々ならぬ興味を抱く男たちのうち、実際に盗撮という行為に走ってしまう者たちが絶えないというのが現実です。
巧妙な手口
単純に携帯電話のカメラで撮ったり、デジタルカメラで撮ったりという手口が非常に多いのですが、最近はビデオだけでなく、携帯電話やデジタルカメラの動画による盗撮も行われているようです。また、バッグやカバンにカメラを仕込んで盗撮する手口も多く見受けられ、故意による確信犯であり、より悪質であるといえるでしょう。【ケース1】愛知発:小学校教諭(35歳)が駅で女子高生のスカートの中を盗撮。容疑者は、縦5センチ、横8センチ、厚さ7ミリのカメラを新聞紙にくるんで駅の階段に置いて、十数メートル離れた場所から操作して映像を受信、カバンに入れた装置でテープに録画していた。
【ケース2】神奈川発:自称「大学の研究員」(33歳)が、横浜市の公園で仮装パレードを終えて仮設更衣室で着替えの順番を待っていた女子高生2人のスカートの中を、リュックサックに隠したビデオカメラで盗撮。
【ケース3】奈良発:消防署の消防士長(32歳)が、奈良県立陸上競技場で、陸上競技大会の応援に来ていた女子高生(16歳)のスカートの中を、ウエストポーチに隠したビデオカメラで盗撮。
書店やコンビニでも |
【ケース5】埼玉発:中学校の男性教諭(42歳)が、昨年12月、駅構内の書店で、女性のスカートの中をカバンに入れたビデオカメラで盗撮。
【ケース6】宮城発:山形県の生活安全調整課の男性主査(39歳)が、昨年12月、仙台市の家電量販店で、手提げバッグに隠していたデジタルビデオカメラで女性のスカートの中を盗撮。
【ケース7】静岡発:静岡市の県財務事務所職員の男(33歳)が、市内のコンビニで、自分が履いていた運動靴のつま先に小型レンズを取り付けて、隠し持っていたビデオカメラで17歳の女子高校生2人のスカートの中を盗撮。
ほかにもこれまでさまざまな事例が報告されています。見つからないような細工をしてはいても、捕まったときには手口の悪質さがかえって際立ち、心証が悪くなることは間違いないでしょう。
スカートの女性は要注意!
階段やエスカレーターでは要注意 |
特に丈の短いスカートの女性は、自分の背後などに不審な動作をする者がいないか常に注意する必要があります。短いスカートの女性が階段などでバッグなどで後ろを隠すようにしている光景も見かけますが、「いさぎよくない」などという声はこの際、問題外として、もっとも手っ取り早い防御法であるともいえるでしょう。
もちろん、初めから短いスカートを着用しなければねらわれようもないものですが、流行やおしゃれに敏感な女性たちの自覚の問題です。ただし、携帯電話で突発的に盗撮されるような場合、女性が挑発したと主張されることもありえるでしょう。だからといって盗撮が正当化されるはずはありませんが、男性側の困惑に対して、短いスカートならそれなりに見られないようにする心づかいを持つことが女性に求められているという点も忘れてはいけません。
パンツスタイルなら |
盗撮男を捕まえろ!
これだけ盗撮事件が報道されているということは、実際には捕まっていない盗撮犯が潜在的にどれほどいるものか、考えるのも恐ろしいくらいです。現実に、裏ビデオ・DVDの販売や盗撮写真の投稿などが世間には多数存在しているのです。自分の知らないところで、自分のスカートの中を撮影された画像が出回っているかもしれないと思えば、女性はスカート丈や自分の動作に自然と警戒心が出てくるものではないでしょうか。携帯電話で盗撮する者も、バッグ等にカメラを仕込むなど悪質な手口の常習犯も、いずれも「迷惑防止条例違反」「軽犯罪法違反」なのですから、司直(しちょく:法律によって事の是非・善悪などを裁くことにかかわる役職。裁判官。検察庁。検察官)の手にゆだねるべき存在です。一度成功すれば二度、三度と、また常習犯であれば必ず盗撮を繰り返します。
盗撮されていると気づいた女性、また周囲の人たちは、こうした盗撮犯を許さず、必ず警察に届け出るようにしましょう。自分ひとりで対応しようとせず、できるだけ周囲の人たちの協力を求めましょう。捕まりそうになったときに、データを削除しようとしたり、携帯電話を壊すなどして証拠隠滅をはかったり、その場から走って逃走しようとする者もいます。
その行為だけでも自らの犯行を認めているようなものですが、そうなったとしても被害女性や周囲の目撃者の証言が重要になります。常習犯が多いとされる犯行ですから、容赦は無用と思われます。盗撮は大きな社会問題です。女性だけでなく、妻や娘、姉妹、彼女を持つ男性たちも、盗撮は断固として許さないという意識を持つことが大切です。
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