伊東行くならハトヤ~ 作詞作曲はすごい人
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ハトヤのキャラクター |
ハトヤのCMソング。これ実は作詞作曲とも超有名な方の作品なんです。まず
作詞は、野坂昭如さん。作家、歌手、作詞家、元参議院議員といくつもの顔をもつ野坂さんですが、誰もが口ずさんだ『おもちゃのチャチャチャ』の作詞者(※1963年レコード大賞作詞賞受賞)であり、ジブリがアニメ化した『火垂るの墓』の原作者でもあります(※1967年直木賞受賞)。
そして、
作曲はいずみたくさん。名曲や童謡、そして多くのCMソングを残した方。懐かしいところでは、ザ・ドリフターズの『いい湯だな』、坂本九の『見上げてごらん夜の星を』の作曲、そして童謡『手のひらを太陽に』やアニメ『それいけ! アンパンマン』の作曲も手がけ、幅広い年代に馴染みのある作曲家です。
ハトヤソングの、韻を踏みわかりやすく耳に残るフレーズ、テンポよく一度聞いたら覚えてしまうメロディーは黄金カップルが、ハトヤの為に書き下ろした傑作です。懐かしい曲を聞きたい方はこちらからどうぞ。⇒
ハトヤCMソングを聴く。
レトロが新鮮! ハトヤホテル
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1970年元旦の写真。社員総出で毎年新年を祝ったとか |
認知度は高いのに、泊まった人はあまり聞かない……そんな声から始めた今回の調査ですが、その秘密はハトヤホテル発展の歴史にあったようです。ハトヤホテルが最も華やかだったのは丁度CMが放映された昭和40年代~50年代。600名収容できるシアターホールには、今となっては芸能界の大御所と呼ばれる人たちが毎晩出演し、大変華やかだったといいます。社内旅行が盛んな時代ということもあり、主に社用族に利用されていたとか。
もちろん、家族連れもいたのでしょうが、CMの親近感のあるイメージとは違い、実はその当時としては、最先端の高級ホテル。今のように家族旅行が一般的でなかった折、当時子供だった私たちの中で利用した人はそんなに多くはないのでしょう。当時会社員であった、60代以降の世代には、若かりし頃訪れた思い出の地として記憶にあるかもしれませんね。
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現在のハトヤホテル |
現在も、老舗ならではの接客や気遣い、そしてノスタルジックな雰囲気を大切にしつつも、室内を始めとした館内はリノベーションされ快適に過ごせます。また湯量も豊富で、卓球など懐かしい施設も無料開放。ちょっとレトロな雰囲気が逆に新鮮。ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
こちらで、私のハトヤ三世代体験記も公開していますので、ぜひのぞいて見てくださいね(ちなみにグループで訪れるのにもおススメですよ)。(付録↓も是非ご覧ください)
【関連リンク】
付録:釣堀の三段逆スライド方式とは?
プールを利用して冬場に営業している釣堀。「三段逆スライド方式」というCMを見て、「ナニモノ?」と思っている方も多いのではないでしょうか? 実はこれ、釣った魚の値決めが三段階で変るという料金体系をネーミングしたもの。釣堀が三段になっているのかと思っていたのは私だけ?
付録:海底温泉ってどんなところ?
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海底温泉は水族館のよう |
ハトヤホテル宿泊者も利用可能なサンハトヤの海底温泉。その名前から「海底にあると思われてこられる方も多いのですが、実は地下から汲み上げていることから名付けた温泉なんです(蒔田さん)」とのこと。場所は建物の3階。海が見える露天風呂もあります。そしてCMで見た水槽のお魚は……健在! カツオとか、いわしが泳いでいる姿を期待していたのですが、残念ながら、この日の女湯は「熱帯魚」バージョン(入れ替え制なのだとか)。アマゾンに生息する魚なんかがいてカラフル……ですが、のんびりとして、あんまり俊敏には動かないのがちょっと残念。話の種に一度は訪れたい場所です。