「カリッ、トロッ、ふわっ」なエルメのマカロン
上の白いものが焼く前の状態のコックマカロン。かたく立てたメレンゲを使います |
「私にとっておいしいマカロンとは、口に入れた瞬間はカリカリッとしていて、でもすぐにクリームがトロッととろけて、口のなかでふんわりと一体化するものなんです」と話すピエール・エルメ氏。聞いているだけで食べたくなるマカロンを、巨匠みずから目の前でつくってくれるという贅沢な時間に、集まったみなさんも真剣にメモを取ります。
マカロンの外側の部分にあたる“コックマカロン”を焼くときは、シートに赤ペンで丸を描いて、その丸からはみ出さないように生地をしぼっていくんですね。巨匠いわく、「生地をつくることよりも、いかに丸くするかのほうが難しいと思います」。すると、それを聞いてうなずく人が多数! ピエール・エルメ・パリのマカロンのレシピが満載の本「ピエール・エルメ マカロン」を読んで、実際にマカロンをつくったことがある人がこんなにいたとは驚きです。そもそもマカロンって、自分でつくれるものだとは思わなかったですもの!
マカロンはつくって2日後がおいしい!
噂どおり、ピエール・エルメ氏のマカロンには本当にたっぷりのガナッシュが入っています! |
たとえば、このレッスンでは定番人気のバニラ味のマカロンをつくったのですが、素材のバニラビーンズだってマダガスカル産の最高級のものなのに、「そんなに入れたらジャリジャリになってしまうのでは?」と見ていて心配になるほど投入しちゃうんです。
そして、焼けたコックマカロンに、たっぷりのガナッシュをしぼり入れたらマカロンのできあがり。マカロンはつくった日より、2日後のほうがしっとりとなじんでおいしくなるそうです。それから、マカロンはメレンゲを使ってつくるので、どうしても卵黄があまってしまいますが、そんなときのエルメ氏のアドバイスをひとつ。「マカロンをつくる日には、一緒にクレームブリュレをつくるといいですよ」とのこと。たしかに、マカロンをつくってすぐに食べるのは無理でも、ブリュレなら2日も待たずに味わえるのでうれしいかも!