人口が100万人にも満たないというオアフ島ですが、朝晩の道路の渋滞がひじょうに深刻な問題となっています。空いていれば15分や30分で行けてしまうほどの距離でも、渋滞時にはその4倍かかってしまったりして、市民の生活に多大な影響を及ぼしています。

そこで検討されているのが、車に替わる交通手段ですが、ホノルル市では4つの代替え案を比較検討し、モノレールの開通が市にとって最もふさわしいと分析結果を発表。実現までにはまだいくつものハードルがありそうなこの計画の概略を見てみましょう。

ますます悪化する一方の道路事情。急を要する解決策

ホノルル市鉄道プラン
ホノルル市が計画する鉄道路線図。まだ駅などの詳細は決まっていません。

ホノルル市の予測では、今後25年の間に人口が20万人も増加するそうです。現在でさえ深刻な渋滞ですが、それは改善されるどころか、放っておけばますます悪化する一方という状況。

実は、ハワイに鉄道を敷いて市民の足にしようという提案は今に始まったことではありません。1972年には22マイル(35キロ)の計画が立案され、連邦政府から500億円もの補助金が出ることが分かっていながらも否決。1991年にはより多額の補助金が提示されていたにもかかわらず再び議会にて否決されたという、いわくつきのものなのです。

が、市民の我慢ももう限界。とくに最近渋滞がひどくなっているのは、西側の新興住宅地であるカポレイやワイパフ、エヴァなどに人口が移動していることも要因のひとつです。ハワイ大学の新キャンパス建築も予定されたり、ビジネスやリゾートもできているこの地区は、今後も発展することが予想されていて、人口増加の一途をたどっています。

そこで鉄道プランが再浮上。このカポレイ地区からアラモアナまでを結ぶ20マイルプランと、さらに西の奥からワイキキ、そしてハワイ大学を終点とする28マイルプランが提案されています。この路線が結ぶ沿線地域には、オアフ島民の実に70%近くが暮らし、85%が働いたり、学校に通ったりしているとのこと。

⇒ 鉄道の他にどんな案が比較検討されたのでしょう? 次ページでさらに詳しくお伝えします。