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PCの自己紹介サービスが流行らない理由(2ページ目)

携帯を中心にユーザーを増やす前略プロフィールに比べPCでの自己紹介サービスはあまり盛り上がっていません。新しく始まったアバウトミーはどんな切り口でこのサービスに参入したのでしょう?

水上 浩一

執筆者:水上 浩一

インターネットサービスガイド

アバウトミーが提唱する「自分発見プロフィール」とは?

niftyの自己紹介サービス「アバウトミー」
niftyの自己紹介サービス「アバウトミー」
今月17日にスタートしたアバウトミーですが、基本的にはBlogCruiser、エキサイトネームカードと同じく、niftyが運営する多くのサービスの中の1つで、興味のあることなどのキーワードでほかユーザーとつながったり、自分やお気に入りのブログの最新記事を表示したりする機能を持ったサービスです。

ただほかの自己紹介サービスと大きくのが、自己「紹介」プロフィールサービスではなく、自己「発見」プロフィールサービスとしてアンケート機能を実装した点です。ほかの自己紹介サービスは一度登録してしまうと後は変更することもさほどなくなってしまいますが、アンケート機能を追加したことによって何度でも更新し、自分のプロフィールページを充実させていきたくなるような作りになっています。

ユーザーが同士が質問を作り回答していくアンケート機能を実装
ユーザーが同士が質問を作り回答していくアンケート機能を実装
さらに他の登録ユーザーが作成したアンケートに答えていくと、それが自分のプロフィールページにも反映されるようになっていて、自分では気づかなかった自分の特性、好みなどを新たに発見することもできる、つまり自分をほかユーザーに紹介するだけでなく、自分にとっても自分自身を客観的に見ることができるサービスとなっているのです。


ライトユーザーをも取り込む可能性を持ったサービス

アバウトミーは基本的にはブログを複数運営しているヘビーユーザー向けのサービスとして位置づけられています。

ただほかの自己紹介サービスと違い、タイトルから@niftyを除いたり、@niftyのブログサービス「ココログ」以外の他社ブログ、そして写真、音楽、動画、ブックマークなどRSSを排出できるほとんどのサービスをいくつでも登録し表示できるなど、@niftyユーザー以外のユーザにも気軽に利用できるようになっています。

また、仮にブログなどを1つ、もしくはまったく運営していなくても前述したアンケート機能を利用した自己紹介、自分発見サービスとして、ヘビーユーザーだけでなく、ライトユーザーの取り込みも十分に可能なサービスとなっているようです。

PCの自己紹介サービスは今後、ネットサービスの主流になれるのか?

今までの自己紹介サービスにユーザー参加型のアンケートという機能を付加することにより、更新頻度を高めるだけでなく、ライトユーザーの取り込みも可能にしたアバウトミーは、PCでのサービスとしては盛り上がりに欠けていた自己紹介サービスが多くのユーザーに認知される可能性を持っています。

勿論、アバウトミーだけで自己紹介サービスが一気にネットサービスの主流になるということは難しいと思いますが、夏には携帯電話に対応、そしてAPIの公開もしていくということですから、ほかの自己紹介サービスも含め、今後、ユーザーの拡大が期待されるサービスではないでしょうか?
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