パソコンを廃棄する
●データは簡単に復元できてしまう
ファイナルデータを使うと削除してしまったデータが簡単に復元できます。 |
さて、最後にパソコンの廃棄について重要な点を紹介しておきます。
パソコンを廃棄する、あるいは売ってしまって新しいパソコンを買い換えるということがあると思います。その場合、皆さんはパソコンに入っていたデータをどのようにしていますか?
最初に考えるのは、削除です。使っていたパソコンのマイドキュメントのファイルを全て選択し、「削除」する。そしてゴミ箱を空にしておけば、まず見られることは無いと思っているかもしれません。しかし残念ながら、その状態のデータは、簡単に復元されてしまうのです。
世の中には、間違って消してしまったファイルを復元するソフトが販売されています。それらは、実に簡単にファイルを復元してくれるのです。
・データ復元ソフト ファイナルデータ
パソコンが他人の手に渡った瞬間、その人が悪意を持っていれば簡単にデータを復元・閲覧し個人情報や顧客情報が保存されていれば、どこかに売りさばいてしまうかもしれません。そこで必要なのがデータの完全な消去です。
ひとつにはフォーマットという手段があります。しかし、一般的にはフォーマットしてしまえば、簡単にデータが復元されることはないように思われていますが、フォーマットの方法によってはデータの復元は可能です。
パソコンを購入した時についてきた、リカバリーソフトウェアというCD-ROMが残っていれば、そのCD-ROMで綺麗にフォーマットできる場合もあります。できることならリカバリーソフトで初期化してしまうことをお勧めします。
●データの完全な消去が必要
ターミネータを使うとパソコンのデータを完全に消去することができます。 |
しかし実はリカバリーCDでリカバリーしても、データを復元させてしまう悪意のあるルーツも世の中には存在します。そこまでいけばほとんど犯罪の領域なので、そう簡単に復元させるかどうかは分かりませんが、例えば金融関係を扱う企業や、企業秘密を扱う会社の場合などは、それでも安心はできません。
そこで必要なのが、完全にデータを消去してしまうソフトウェアを使用することです。
ターミネーターというソフトが良く知られています。
このソフトは、先ほど紹介したデータ復元ソフト・ファイナルデータを販売している会社と同じ会社が販売しているものです。
・ターミネータ2006 データ完全抹消
このソフトウェアで消去した場合は、データは一切復元できなくなります。廃棄する場合や売ってしまう場合には、こうしたソフトで完全に消去することで、うかつに個人情報を漏洩させてしまうことがなくなるのです。
もちろん廃棄する場合は、ハードディスクを跡形も無く破壊してしまう!というのも効果的な方法ではありますが。