ノートパソコン/ノートパソコン関連情報

イー・モバイルを使ってみた(2ページ目)

開業に先立ち、イーモバイルのデータ通信サービスを使ってみることが出来た。携帯電話と同じ技術を使ったデータ通信サービスは、ノートパソコンでどれだけ使えるものなのか、速度や接続設定を検証する。

上倉 賢

執筆者:上倉 賢

ノートパソコンガイド

肝心の速度は

emobile speed

測定サイトにもよるが、コンスタントに1Mbpsから2Mbps程度の速度が出た。実際の試用感として、Webサイトをいくつか見た限りでは、データのロード時間も短く、多少遅いADSL的な感覚で使える。
今回は時間の関係で実際には確認していないが、YouTubeなども問題なく使えるという。

もちろん、FTTH等に比べれば遅いが、PHSの100~200bps程度に比べ、10倍程度の速度が出るため、本格的にいつでもどこでもインターネットを使える新サービスになるのは確実だろう。
高速移動中や、実際にサービスが始まった場合の速度も気になるが、このあたりはインフラ整備状況にも影響してくる。

課題は接続エリアと

通信速度自体は現時点で満足できるものだし、特定のネットサービスをフィルタリングすることも、今のところ予定にないということなので、サービス内容自体は納得できる。料金プランもシンプルで、最大でも月5,980円と他社のサービス内容と比べてもリーズナブルになっている。

問題はサービスエリアだ。開始時点で23区内とその周辺、および大阪、名古屋というのは、お世辞にも広いとは言えない。2007年6月末までの拡大予定エリアは東京近郊に限ればそこそこ広がるため、東京近郊で活動する方には良いサービスかもしれない。しかし、全国レベルでみると、使えるサービスとは言いづらい。
音声サービス開始時にはドコモとローミングし、音声サービスの使用可能エリアが全国に広がるが、データ通信サービスは、ローミングとは関係なく、イーアクセスのインフラ内でしか使えない。ドコモのローミングは2010年までなので、それまでに接続エリアがどこまで広がっているか楽しみだ。

emobile sim

これ以外にも、データ通信カードに入れたSIMカードを他の通信カードに入れるとどうなるのか。
HSDPAの通信モジュールが組み込まれたノートパソコンなどでこのサービスは使えるようになるのか、他国とのローミングなど、気になる点も多い。

課題は多いが、サービスエリアは無線LANに比べ拡大しやすいこともあり、使える通信サービスとして今後の展開に期待したい。

イー・モバイル

新しい携帯電話会社「イーモバイル」が登場
EMモバイルブロードバンド
「EM・ONE」開発者インタビュー(前編)
「EM・ONE」開発者インタビュー(後編)

[上倉 賢]

【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のノートパソコンを見るAmazon で人気のノートパソコンを見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます