ノートパソコンの液晶パネルは、テレビ用に使われている物より高解像度ですが、テレビ用液晶パネルよりも性能が劣っている部分も多くあります。
例えば、パソコンの仕様表にこのようなことが書かれていますが、ご存じでしょうか?
表示色数 1677万色(ディザリング表示)
ディザリングとは、簡単に言えばごまかして表示しているという意味で、本当に表示される色数は約26万色になります。
ノートパソコンの液晶は26万色しか出ない
簡単に液晶の表示の仕組みを説明しましょう。
液晶は上の図のような赤、緑、青の3色を組み合わせて色を表現します。この1つが1ピクセル。これを横に1024個、縦に768個並べた、合計約78万ピクセルでXGAの画面を構成しています。14.1型XGA液晶だとこの1ピクセルの寸法はおおよそ0.2mm角となっています。
単にこの3色だけをオンオフするだけでは少ない色数しか表現出来ませんが、それぞれの色の階調を制御することでたくさんの色が表示出来るようになります。
ノートパソコンの場合、この階調制御が、6ビットつまり、64階調でされており、64の3乗で約26万色の発色を可能にしています。
6階調 |
16階調 |
上の図でもわかるように、階調が多くなればなるほど、より色の差が肉眼ではわからなくなり、画面に表示される色も多くなります。一般的に販売されている液晶テレビや、デスクトップパソコン用の液晶ディスプレイの場合、これが8ビット、つまり、6ビットの4倍にあたる256階調で表示することが可能で、約1600万色 フルカラーの表示が可能になってます。
さらに、最近の高品質な液晶テレビは場合、10ビット、1024階調の制御が可能で10億色の色が表示可能など、液晶テレビなどの表示色数は常に向上しています。
ノートパソコンでDVDビデオを鑑賞するなど一般的に楽しむ分には26万色の表示で困ることはないと思います。しかし、プロレベルで、デジタルカメラ撮影画像の色調整など、色を重視する作業をされる場合、ノートパソコンの液晶画面だけではなく、外部の色表示が正確なモニターでの確認が必要となります。
ディザリングの意味
ディザリングとは e-Words
ディザリング(Dithering) RBB
TODAY (ブロードバンド辞典)