
洗濯機を使うたびに蛇口をひねるのが面倒で、水栓を開けっ放しにしている人は非常に多いのではないでしょうか。実はこの何気ない習慣が、恐ろしい重大トラブルを招く原因になっています。本記事で詳しく解説します。
A. 水栓の開けっ放しは基本的にNGです
水栓は基本的に開けっ放しにしないようにしましょう。メーカー各社も取扱説明書で「使用時以外は水栓を閉めること」を推奨しています。
水栓を開けっ放しにしていると、洗濯機の内部では給水ホースや給水弁(電磁弁)に常に水道の圧力がかかり続けている状態に。水道の圧力は0.15~0.3MPaと想像以上に強く、24時間365日この負荷がかかることで、ホースの接続部やパッキン、給水弁が徐々に劣化していきます。特に怖いのが留守中や就寝中の破裂事故です。ホースが外れたり給水弁が破損したりすれば、蛇口が開いている限り水は出続け、1時間で数百リットル、マンションなら階下まで水浸しになり、賠償額が数百万円に及ぶケースもあります。
一方、使用時以外に水栓を閉めておけば、万が一部品が劣化しても被害は最小限で済みます。洗濯前に毎回水栓を開けて使用し、洗濯が終わったら毎回水栓を閉めるというのが鉄則です。
こんな症状は要注意! 部品劣化のサイン
以下の症状が1つでも見られたら、部品交換や点検を検討してください。
●給水ホースの膨らみ・ひび割れ・変色
ホースが白っぽく変色していたり、接続部付近がぷっくり膨らんでいたりするのは内部劣化のサインです。硬くなっている場合も要注意で、破裂寸前の可能性があります。
●蛇口や接続部からの水滴・水しみ
使用していないのに蛇口の根元や接続部が濡れていたり水垢がついていたりするのは、微量の水漏れが起きている証拠です。放置すれば一気に噴出することもあります。
●給水時に「キーン」という異音
給水弁の劣化により発生するウォーターハンマー現象の可能性があります。弁が正常に開閉できていない状態で、破損が近いサインです。
●洗濯機の下や防水パンに水がたまる
排水系のトラブルの可能性もありますが、給水系の内部漏水も考えられます。早急に点検をしてください。
●給水ホースの使用年数が7年以上
一般的な給水ホースの寿命は5~7年が目安です。見た目に異常がなくても、経年でゴムパッキンは硬化します。安価な部品なので予防交換がおすすめです。
洗濯機の水栓開けっ放しは、時限爆弾を抱えて生活しているようなものと言っても過言ではありません。特に集合住宅にお住まいの人は、階下への被害を防ぐためにも必ず使用後は水栓を閉める習慣をつけましょう。
また、どうしても面倒に感じる人は「オートストッパー付き水栓」や「緊急止水弁付き給水ホース」への交換もおすすめです。ホースが外れた瞬間に水が止まる仕組みで、万一のトラブル時の被害を最小化できます。数千円の投資で数百万円のリスクを回避できると考えれば、決して高い出費ではありません。日々のひと手間と定期点検で、安心・安全な洗濯環境を守りましょう。







