2026年8月6日から募集開始した個人向け国債・固定5年(第185回債)の金利は「2.06%」です。今回は、個人向け国債・固定5年を100万円購入した場合、半年後に受け取る利息はいくらになるのか解説します。

個人向け国債・固定5年を「金利2.06%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定5年(金利2.06%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。
【半年後にもらえる利息】
・100万円×2.06%×1/2(半年間であるため)=1万300円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「2092円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・固定5年を100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「1万300円-2092円=8208円」となります。
個人向け国債とは?安全性の高さが魅力
個人向け国債は、日本国が発行する個人向けの債券です。国が元本と利子の支払いを約束しているため、安全性の高い金融商品として知られています。
1万円から購入でき、銀行や郵便局、証券会社など身近な金融機関で申し込めることから、資産運用が初めての人にも利用されています。財務省の調査でも、個人向け国債の魅力として挙げられたのは、次のような点でした(複数回答)。

・元本割れがない:88.0%
・身近な金融機関で購入できる:82.2%
・1万円から購入できる:81.9%
・1年経過後は中途換金できる:81.5%
・国が発行している:73.8%
・毎月購入できる:72.7%
・変動10・固定5・固定3から選べる:66.1%
・年率0.05%の最低金利保証:60.3%
令和8年8月募集分では、固定5年の金利は「年2.06%」となり、定期預金を上回る水準となっています。そのため、安全性を重視しながら少しでも有利に運用したい人に注目されています。
ただし、「金利が高いから」という理由だけで購入を決めるのではなく、デメリットも理解しておくことが大切です。
個人向け国債のデメリット
安全性が高い一方で、個人向け国債には知っておきたい注意点もあります。
●デメリット1:インフレに弱い場合がある
物価の上昇率(インフレ率)が受け取る利子を上回ると、お金の額面は増えても、実際に買えるモノやサービスは減ってしまいます。固定5年は、購入時の金利が5年間変わりません。そのため、その後に物価や市場金利が大きく上昇すると、資産の実質的な価値が目減りする可能性があります。
●デメリット2:1年間は換金できない
個人向け国債は、発行から1年間、原則として中途換金できません。また、発行から1年経過後に中途換金すると、原則として中途換金調整額が差し引かれます。
●デメリット3:利子には約20%の税金がかかる
個人向け国債の利息には、預貯金と同じように20.315%の税金がかかります。運用成果を見る際は、税引き前ではなく税引き後の利回りを確認しておきましょう。
個人向け国債が向いていない人
こうした特徴から、個人向け国債は次のような人にはあまり向いていません。
●資産を大きく増やしたい人
個人向け国債は元本保証があり、安全性の高い金融商品です。最近は金利が上昇し、固定5年では年2.06%となりました。とはいえ、株式や投資信託のように大きく資産を増やす商品ではありません。積極的な資産形成を目指す人には物足りないと感じる場合があります。
●インフレ対策を重視したい人
固定3年・固定5年は、購入時の金利が満期まで変わりません。そのため、今後さらに金利や物価が上昇すると不利になる可能性があります。インフレへの備えを重視するなら、利率が半年ごとに見直される変動10年や、株式・投資信託など他の資産と組み合わせて運用しましょう。
●いつでも自由にお金を使いたい人
個人向け国債は、購入後1年間は原則として中途換金できません。また、1年経過後に換金する場合でも、直前2回分の各利子相当額(税引前)×0.79685が差し引かれます。近いうちに使う予定がある資金や、急な出費に備える生活防衛費は、普通預金や1カ月、3カ月満期の定期預金など流動性の高い預貯金で管理しましょう。
個人向け国債の満足度は6割以上

同調査では、個人向け国債を購入した人の64.7%が「満足している」と回答しています。
固定5年は、現在2%を超える金利となり、以前より魅力が高まっています。しかし、大切なのは金利だけではありません。「元本を守りながら安定して運用したい」のか、それとも「資産を大きく増やしたい」のか。まずは自分の運用目的を整理し、その目的にあわせて選ぶことが大切です。







