定期預金は、預ける期間をあらかじめ決めることで、普通預金より高い金利が期待できる金融商品です。長らく続いた超低金利時代には魅力を感じにくい状況でしたが、最近は金利が上昇し、再び注目を集めています。
定期預金には1カ月や1年といった短期だけでなく、5年や10年といった中長期の商品もあります。なかでも5年定期預金は、「普通預金より高い金利で運用したいけれど、10年固定するのは少し長すぎる」と感じる人に適した期間設定です。今回は、100万円を5年間預けた場合の利息シミュレーションを交え、そのメリットや満期後の取り扱いについて解説します。

5年定期預金は「数年先の予定が決まっている人」に向いている
5年定期預金は、預け入れ時の金利が満期まで適用される商品です。10年定期預金ほど長く資金を固定する必要がないため、将来の予定がある程度見えている人でも利用しやすいでしょう。
例えば、
・数年後に予定している自宅のリフォーム資金
・車の買い替え資金
・数年後の家電の買い替え資金
・老後資金の一部
・5年後に予定している旅行資金
など、使う時期がある程度決まっているお金の預け先として適しています。
一方で、生活費や急な出費に備えるお金まで定期預金に回すのはおすすめできません。途中で解約すると、中途解約利率が適用され、本来期待していた利息を受け取れなくなるためです。
5年定期預金は、普通預金などで生活資金を確保したうえで、「当面使う予定のない余裕資金」で利用することが基本です。
100万円を5年間預けると利息はいくら?
現在、5年ものの定期預金で魅力的な金利を提示している2つの銀行を例に、100万円を預けた場合の「税引き後の受取利息」を比較してみましょう(※金利は全て2026年7月時点のもの)。
●オリックス銀行
インターネット専用の定期預金で、通常の5年ものとしても高い水準の金利が設定されています。
【eダイレクト定期預金】
・金利:年1.4%(2026年7月時点)
・利息計算:半年複利
・預入期間:5年
・預入金額:100万円以上
・5年後の受取利息(税引き後):約5万7570円
また、新規で口座を開設した場合は、口座開設日から翌々月末日までの申し込みに限り、さらに優遇された金利が適用されます(例:7月5日に口座開設した場合は9月30日までの申し込みが必要)。
【eダイレクト定期預金・新規口座開設者限定】
・金利:年1.6%(2026年7月時点)
・利息計算:半年複利
・預入期間:5年
・預入金額:100万円以上
・5年後の受取利息(税引き後):約6万6093円
優遇金利は1年(年1.5%)、2年(1.55%)もあり、トータルの預入上限は1000万円です。
参照:
eダイレクト預金 オリックス銀行
新規口座開設者限定 eダイレクト定期預金 優遇金利プログラム オリックス銀行
●香川銀行 セルフうどん支店
地方銀行のインターネット支店が提供する商品です。10万円から預けられるため、まとまった資金がなくても利用しやすい商品です。
【金利トッピング定期預金】
・金利:年1.2%(2026年7月時点)
・利息計算:半年複利
・預入期間:5年
・預入金額:10万円以上
・5年後の受取利息(税引き後):約4万9123円
参照:預金金利 香川銀行
5年定期預金が満期になったらどうする?
5年定期預金が満期を迎えると、一般的には「自動解約」または「自動継続」のいずれかの取り扱いになります。銀行によって選択できる場合と、あらかじめ決められている場合があります。
「自動解約」の場合は、定期預金が満期となり、元金と利息が普通預金口座へ入金されます。
一方、「自動継続」の場合は、同じ期間の定期預金として再び預け入れられます。自動継続には次の2種類があります。
・元利自動継続:元金と利息を合わせて新たな定期預金として継続する方法
・元金自動継続:元金だけを継続し、利息は普通預金へ入金する方法
満期日は、お金の預け先や運用方針を見直す最適なタイミングです。自動継続を選んでいる場合でも、満期日前(継続される前)であれば、解約や継続方法の変更手続きが可能です。銀行から満期のお知らせが届いた際はそのままにせず、その時点の金利状況を確認して、より有利なものを選ぶようにしましょう。
5年定期預金は「見直しやすさ」が魅力
5年定期預金は、預けた金利を一定期間確保しながらも、10年定期預金より早いタイミングで資産の見直しができます。
ライフスタイルや金利は数年で大きく変わることもあります。5年後を1つの節目として、そのまま定期預金を続けるのか、新しい商品へ預け替えるのかを考えられる点も、5年定期預金の魅力といえるでしょう。







