老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、国民年金が満額になった後も厚生年金保険料を支払い続ける理由について解説します。専門家に質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
Q:国民年金は40年で満額なのに、なぜ厚生年金保険料を払い続けるのですか?
「1961年12月生まれです。すでに41年以上働いており、国民年金の40年(480カ月)は満たしているはずです。それなのに厚生年金保険料は今も給与から引かれています。将来の年金額もそれほど増えているように見えません。なぜ保険料を払い続けなければならないのでしょうか?」(Tシャツ)

A:国民年金が満額になっても、厚生年金に加入している間は厚生年金保険料を支払う必要があります
老齢基礎年金は、原則として国民年金保険料を480カ月(40年)納めると満額になります。
一方、会社員や公務員などで厚生年金に加入している人は、70歳になるまで(加入要件を満たす場合)、厚生年金保険料を給与や賞与から支払います。国民年金の加入期間が40年を超えたからといって、厚生年金保険料の支払いが終わるわけではありません。
厚生年金は、加入期間が長くなるほど、また収入が多いほど老齢厚生年金の受給額が増える仕組みです。そのため、40年を超えて厚生年金保険料を支払った期間も、将来受け取る老齢厚生年金の額に反映されます。
また、65歳以降も厚生年金に加入して働き続ける場合は、「在職定時改定」によって、前年9月までの加入実績が毎年見直されます。見直された年金額は10月分から反映され、実際の振り込みは12月からとなります。
実際にどのくらい年金額が増えるかは、給与水準や加入期間によって異なります。将来の年金見込額を確認したい場合は、「ねんきんネット」を利用するとよいでしょう。
※専門家に取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)






