
部屋の中に置きたくないものは、とりあえずベランダや庭へ。そんな風に「外に出しただけ」で片づけた気になっていませんか。古い自転車、枯れたプランター、使わなくなったアウトドアグッズ、干しっぱなしの洗濯物……。外のスペースは、家の管理状態が意外なほど表れやすい場所です。
『貯まる片づけ 時間とお金にゆとりが生まれる』(西崎彩智著 ※崎はたつさき)は、お片づけ習慣化コンサルタントの筆者が暮らしやお金のゆとりにつながる片づけ術を分かりやすく解説する一冊。
今回は本書から一部抜粋し、ベランダや庭に放置しがちなものと、お金が貯まる空間に変えるための3つのステップを紹介します。
家の中を片づけられない人の心理
テレビやネットで犯罪のニュースを見ていると、犯人の家の外観が映し出されることがありますが、たいてい庭やベランダにゴミが散乱しています。
なぜ、犯罪を起こす人の家の庭やベランダは荒れているのでしょうか。それは、「都合の悪いことは目の前から消せばいい」という心理が働いているからではないかと私は考えています。自分からは見えないようにするために、家の中のゴミを庭やベランダに出しているのです。
家が片づけられない人にも、似た傾向があります。片づけられない人の家の庭やベランダにも、やはりゴミ袋や段ボールなどが放置されています。それだけでなく、子どもの古い自転車や枯れた植物のプランター、錆びたアウトドアグッズなどが置かれていることも多いです。
また、服やタオルなどの洗濯物が干しっぱなしの家もあります。雨が降っても取り込まないから、それらはボロボロ。雨よけシートやぬいぐるみや枕を干せる台など、やたらと洗濯用の便利グッズもあるけれど、外に置きっぱなしだから、すっかり朽ちています。
これは家のゴミを、どんどん外に出して整理したつもりになっているだけ。でも実際は整理できていません。ゴミの日にゴミを出していないのです。
つまり、不要なものを一時的に外に避難させているだけで、すべての片づけを先延ばしにしているだけです。
先延ばしグセ=管理能力の低下
こうした先延ばしグセは、管理能力が低下していることのあらわれです。それでは、お金は貯まりません。庭やベランダを散らかすのは、とりわけ都合の悪いことから目を背ける傾向のある人、請求書を溜め込む人にありがちです。
また庭やベランダが散らかっている家は、たいていカーテンが閉まっています。散らかっている様子を見たくないから。見るとイヤな気持ちになるし落ち込むから。また、そこにゴミがあってにおう場合、窓も開けられません。
本来ならいらないものが家の敷地を占めているわけで、極論をいえば、そのために家賃を払っていることになります。ズバリ家賃の無駄です。
でも先延ばしにしていたと気づいて、すぐに動けば、家計はちゃんと改善していきます。
例えば、洗濯物は干しっぱなしにせず、すぐに取り込めば、服をきれいにキープできて、無駄に買い替えずにすみます。枯れたプランターも、土はリサイクルできますから、きちんと手入れをすれば新たに買わずにすむ。
洗濯機周りの便利グッズも、プラスチックは朽ちてしまうからステンレスにしよう、そもそも面倒で使わなくなりそうだから買わないなど、よく吟味して買うようになれば無駄遣いもなくなるでしょう。
これさえ買えば「きれいになるかも」「楽になるかも」と、衝動的に買うのはやめましょう。100円均一のお店で安くても、です。一つひとつの行動を変えていくことで、思考と習慣が変わっていきます。
お金の貯まる庭・ベランダに変える3ステップ
庭やベランダを片づけて、お金の貯まる家にする3ステップは、次の通り。
ステップ1:庭やベランダをどう使いたいか考える
「庭にビニールプールを出して子どもを遊ばせたい」「ベランダで家族でバーベキューをしたい」など、庭やベランダをどう使いたいかを、まず考えましょう。それが片づけの目標になります。
ステップ2:壊れているものや使っていないものは処分
子どもの古い自転車や枯れたプランター、錆びたアウトドアグッズ、朽ちた洗濯便利グッズ……「いつか使うかも」と思って、残していませんか? 自分の性格やライフスタイルに合わなくなった事実をいったん受け入れて、不要なものは手放しましょう。
ステップ3:カーテンや窓を開ける
ゴミを処分したら、カーテンや窓を開けましょう。朝日を浴びたり、部屋の空気を入れ換えたりといった健康的な習慣をつけると、体調がよくなり、無駄な医療費がかかることもありません。
受講生さんからも、庭やベランダを片づけてから、お金が貯まるようになったという話はよく聞きます。例えば、ベランダで家庭菜園を始めて食費が浮いた、夏に窓を開けると、風が入って涼しく、エアコンを消したから電気代が減ったといったことです。
著者:西崎 彩智(お片づけ習慣化コンサルタント)
1967年生まれ、岡山県出身。大学卒業後、住宅メーカーのインテリアコーディネーターとして従事。結婚し、20年間専業主婦を経験したが離婚。その後はヨガスタジオの店長としてスタジオに通う多くの女性のさまざまな相談に応じる。2015年、得意の片づけを生かして起業。お片づけ習慣化講座「家庭力アッププロジェクト」修了生は全国で4000人を上回る。






