株・株式投資

新NISAで迷ったら?ETFと高配当株、初心者向きはどっち

新NISAの普及によって、ETFと高配当株のどちらを選べばよいのか悩む人も増えています。どちらも資産形成の選択肢として人気がありますが、値動きや収益の受け取り方は違います。今回は、それぞれの特徴や向いている人について初心者向けに解説します。※サムネイル画像:PIXTA

田代 昌之

田代 昌之

資産運用・ビットコイン ガイド

1979年生まれ、中央大学文学部卒業。新光証券(現みずほ証券)やシティバンク、投資助言会社などでアナリスト業務やコンプライアンス業務を経験したのち、暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事。2026年よりIRコンサルティングを手掛けるU's企画に参画。

...続きを読む

ETFと高配当株は何が違う?

ETF(上場投資信託)と高配当株は、どちらも資産形成を目的として購入する金融商品ですが、投資対象や運用方法に違いがあります。

ETFと高配当株、どちらを買う?(画像:PIXTA)
ETFと高配当株、どちらを買う?(画像:PIXTA)

ETFは複数の企業にまとめて投資できる商品です。例えば、TOPIX(東証株価指数)連動型ETFであれば東証プライム市場を中心とした多くの企業へ、S&P500連動型ETFであれば米国を代表する企業へまとめて投資できます。

一方、高配当株は配当利回りが比較的高い個別企業の株式を指します。例えば、通信会社や金融機関、商社などが高配当株として注目されることがあります。ETFは「幅広く分散する投資」、高配当株は「特定企業へ投資する方法」と考えると分かりやすいでしょう。

ETFは分散投資をしやすい

ETFの大きな特徴は、1本で多くの企業へ投資できることです。例えば、TOPIX連動型ETFであれば日本を代表する数多くの企業へ投資できます。個別企業の業績悪化があっても、ETF全体への影響は限定的になる場合があります。また、投資先を自分で選ぶ手間が少ないことも特徴です。

初心者の場合、「どの会社を買えばよいのか分からない」と悩むこともありますが、ETFであれば指数そのものに投資するため、個別企業の分析に多くの時間をかける必要はありません。

さらに、新NISAを活用すれば、運用益や分配金が非課税になるため、長期的な資産形成との相性もよいと考えられています。

高配当株は配当収入を期待できる

一方、高配当株の魅力は配当収入(インカムゲイン)です。企業が利益の一部を株主へ還元する仕組みであり、保有しているだけで定期的に配当金を受け取ることができます。

例えば、配当利回りが4%の銘柄を100万円分保有した場合、税引前で年間4万円程度の配当金を受け取れる計算になります。最近、株主還元策の拡充が目立っており、企業によっては業績成長に合わせて配当を増やす「増配」が行われる場合もあります。

そのため、「将来は配当金を生活費の足しにしたい」「不労所得のような収入に興味がある」という人から人気があります。

ただし、高配当株は1社ごとの業績に大きく影響を受けます。業績が悪化した場合には株価が下落したり、配当額が見直されたりする可能性もあります。ですから、企業の業績や財務状況を定期的に確認することが大切です。

初心者は何を基準に選べばよい?

初心者の場合は、自分が何を重視するのかを考えることが大切です。まず、「とにかく分散投資をしたい」「企業分析にあまり時間をかけたくない」という人にはETFが向いているかもしれません。

一方で、「配当金を受け取る楽しみを感じたい」「企業を応援しながら投資したい」という人には高配当株が選択肢になるでしょう。どちらが正解というわけではなく、投資の目的によって適した商品は異なります。

組み合わせる方法もある

実際には、ETFと高配当株を組み合わせて運用する投資家も少なくありません。例えば、資産形成の中心はETFで分散投資を行い、その一部で高配当株を保有して配当収入を受け取る方法です。

こうすることで、分散投資による安定性と、配当収入を期待する楽しさの両方を取り入れることができます。

ETFと高配当株は競争相手ではなく、それぞれ役割の異なる金融商品です。自分の投資目的やライフスタイルに合わせて選ぶことが、長く続けるためのポイントといえるでしょう。

【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2026/6/30まで)を実施中です!

※抽選で20名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます