信州の高原や野山には季節になると一斉に花を咲かせる多くの群生地がありまます。 自然の摂理は不思議なもので、植物はそれぞれ体内温度計あって花を開く時期がきまっています。開花の多少の差こそあれ、きまって春早く咲く花もあれば、夏にならないと咲かない花もあり、秋遅くならないと咲かない花もあります。

四季折々花が便りが届いた頃、目当ての花の群生地を訪れて、期待通りの花が咲いている光景をみると、その素晴らしさに感動します。

少女を連想する可憐な花!カタクリの花

カタクリの花
前に紹介した福寿草座禅草は、春を待ちかねたように雪解けと同時に花を咲かせてくれます。それより遅れて、雪どけを待って咲かせる花の一つに「カタクリ」があります。

一頃は殆ど見られなっていた「カタクリ」!そう片栗粉のカタクリで名前はお馴染みでですよね。昔は、鱗茎から良質のデンプンがとてたから名前が残っているのですが、今の実態はジャガイモやトウモロコシのデンプンが代替え品となっているだそうで、本物の花は自生地でないとなかなか見られません。

このカタクリ!万葉集に
物部の八十少女らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花 大伴家持
と詠われているように如何にも少女を連想する可憐な花!鮮やかな紫色の花を15cmほどの茎の先に一輪つけ群生している様子を、未だ葉を付けていない林の中で見つけると、春の息吹を実感します。

群生地のカタクリまつり

カタクリの群生地
信州のカタクリの群生地と知られている花の名所はおよそ10ヶ所ほどあります。それらの自生地では手厚い保護しているのでその数も年々増え、例えば波田町上海渡地区にある群生地のように2万5千株の群落を作っているところもあります。そして花の見頃時期になるとカタクリ祭りや自然観察会が行われます。

ゴールデンウィークにかけて開催される祭りとしては、 今年で10回目となる白馬五竜カタクリ祭り(平成17年4月29日~5月5日)があります。珍しいギフチョウも見られ、五竜岳の岩肌には雪形「武田菱」も姿を現します。昔日本海の塩を運んだ千国街道で「塩の道祭り」も行われます。寒くもなく暑くもなく、しかも大自然を満喫できます。是非ご家族連れ参加されては如何でしょうか。

カタクリ》:ユリ科
北海道や本州の北中部の山野に自生する多年草植物。花期は早春4月~5月。開花は晴れた日の午前十時頃からという。 花言葉は「初恋」

《関連サイト》:
 ・白馬五竜公式ホームページ
 ・ガイド記事:雪形を見に行こう!
 ・ガイド記事:信州の花の名所


・制作:05/04/05

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