国債・債券

個人向け国債の固定3年・5年 vs 変動10年 どっちを選ぶ?金利上昇時の判断ポイント

金利上昇が意識される中、個人向け国債の「固定金利型」と「変動金利型」のどちらを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。それぞれの特徴は大きく異なります。金利環境との関係を踏まえながら、初心者でも分かりやすく選び方のポイントを解説します。※サムネイル画像:PIXTA

田代 昌之

田代 昌之

資産運用・ビットコイン ガイド

1979年生まれ、中央大学文学部卒業。新光証券(現みずほ証券)やシティバンク、投資助言会社などでアナリスト業務やコンプライアンス業務を経験したのち、暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事。2026年よりIRコンサルティングを手掛けるU's企画に参画。

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個人向け国債の選び方(画像:PIXTA)
個人向け国債の選び方(画像:PIXTA)

個人向け国債には、固定金利型と変動金利型の2つのタイプがあります。どちらも元本保証で安全性は高いものの、金利の決まり方が異なるため、選び方が重要になります。

固定金利型と変動金利型の基本

固定金利型は、購入時に決まった金利が満期まで変わらないのが特徴です。主に3年や5年といった比較的短い期間の商品が中心で、将来の利息が確定しているため、安心して保有できます。金利が下がる局面では、当初の金利を維持できるため有利に働きます。

一方、変動金利型は10年物が中心で、市場金利に応じて半年ごとに利率が見直されます。金利が上昇すれば受け取る利息も増えるため、インフレや金融政策の変化に対応しやすい点が特徴です。最低金利も設定されているため、極端に利息が減る心配は抑えられています。

金利上昇局面では変動型が有利

2025年以降、日本の金利を決める日本銀行が政策転換したこともあって、金利は上昇傾向にあります。このような金利上昇が意識される局面では、一般的に変動金利型が有利と考えられます。今後さらに金利が上がる場合、固定型ではその恩恵を受けられませんが、変動型であれば利息が増えていきます。特に長期的な資産運用を考える場合には、変動型のメリットが活きやすくなります。

ただし、必ずしも変動型が常に有利とは限りません。景気が悪化し、再び金利が低下する局面では、固定型の方が有利になる可能性があります。また、固定型は期間が短いため、資金の使い道が決まっている場合にも適しています。

迷ったら組み合わせも選択肢

初心者にとっては、「将来の金利を予測するのは難しい」と感じることも多いでしょう。その場合は、固定型と変動型を組み合わせて保有するのも1つの方法です。例えば、短期資金は固定型、中長期資金は変動型といった形で使い分けることで、金利変動の影響を分散できます。

重要なのは、「どちらが正解か」ではなく、「自分の資金の目的や期間に合っているか」です。金利環境を意識しつつ、無理のない範囲でバランスよく選ぶことが、安定した資産運用につながります。

■個人向け国債の固定金利型の商品情報

・満期:固定3年(3年満期)、固定5年(5年満期)

・金利:固定金利(発行時に決定し満期まで変わらない)

・購入単位:1万円から(1万円単位)

・発行:毎月発行(発行日は毎月15日前後)

・中途換金の要件:発行から1年経過後に可能(ただし直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる)

■個人向け国債・変動10の商品情報

・満期:10年

・金利:変動金利(半年ごとに見直し、最低金利0.05%保証)

・購入単位:1万円から(1万円単位)

・発行:毎月発行(発行日は毎月15日前後)

・中途換金の要件:発行から1年経過後に可能(ただし直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる)

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