老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金が月22万円で生活が苦しい人からの質問です。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
Q:年金月22万円でも生活が厳しいのは普通なのでしょうか?
「夫婦で年金が月22万円ほどありますが、最近は生活が厳しく感じます。これくらいの年金でも苦しいのは普通なのでしょうか?」(都内在住・70歳)

A:年金月22万円で生活が厳しいと感じるのは、特別なことではありません
夫婦で年金月22万円という金額は、決して極端に少ないわけではありません。2026年度の標準的な夫婦2人分の年金額の目安は月額23万7000円ほどですので、それに近い水準といえます。
それでも生活が厳しいと感じる人がいるのは、年金額そのものよりも、日々の支出が増えているためです。特に最近は、食料品や光熱費、日用品など、暮らしに欠かせない支出の負担感が強くなりやすく、以前と同じ生活をしていてもお金が残りにくくなっています。
また、年金生活では、医療費や薬代、介護保険料などの負担が増えやすいほか、住居費も家計を圧迫しやすい支出です。賃貸なら家賃、持ち家でも固定資産税や修繕費がかかるため、年金収入に対する負担が大きく感じられることがあります。
さらに、通信費や保険料、車の維持費などの固定費が現役時代のままになっていると、年金生活に入っても支出があまり減らないことがあります。加えて、冠婚葬祭や家電の買い替え、家族への援助など、毎月ではない支出も年間では大きな負担になりがちです。
そのため、年金月22万円でも生活が苦しいと感じるのは、珍しいことではありません。まずは、通信費や保険料などの固定費、医療費や介護費、そして臨時の支出を整理して、どこにお金がかかっているのかを見える化することが家計改善の第一歩になります。
年金月22万円は平均に近い水準ですが、支出の増え方によっては余裕がなくなることもあります。無理に我慢を重ねるのではなく、今の暮らしに合った支出の見直しをすることが大切です。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)






