離婚

「カツカツのパート収入で今日も割引弁当……」みじめな老後でいいの? 離婚で後悔しない妻の心構え

熟年離婚が増加傾向にある昨今。しかし、離婚後にどんな生活が待っているのか具体的に想像できていますか?勢いだけで離婚に踏み切るのはおすすめしません。この記事では後悔しないための心の準備についてご紹介します。※サムネイル画像:PIXTA

All About 編集部

離婚前に妻がすべき心構え ※画像出典:PIXTA
離婚前に妻がすべき心構え ※画像出典:PIXTA

日本の離婚件数は減少している中、熟年離婚は増加し続けています。長年連れ添った夫に対して、「もう耐えられない!」と不満を抱えている人も多いでしょう。しかし、早まった離婚はその後に苦労することも。

岡野あつこさんの著書、『その熟年離婚、妻は絶対「損」します!: 相談実績4万件の夫婦問題カウンセラーが教える!人生後半を笑って過ごすための「卒婚」&「離活」戦略』では熟年離婚で失敗しないためのノウハウを紹介しています。

今回は本書から一部を抜粋し、離婚に踏み切る前にしておきたい心構えについてお伝えします。

<目次>

感情で動けば老後破産…絶対に後悔しないための「3つの自問自答」

私の相談室には、「もう耐えられません!」と感情任せで離婚に突っ走り、後になってから「お金がなくて生活できない」「子どもまで巻き込んで不幸にしてしまった」と泣きついてくる女性が山のようにいます。「先生、やっぱり元夫のところに戻りたいんです……」なんて言う人もいますが、覆水盆に返らずです。

だからこそ、結婚するときは「えいやっ!」という勢いが必要だったかもしれませんが、離婚に勢いは禁物です。弁護士のところへ行って法律の武装をすることも大切ですが、それ以上に大切なのは、あなたの「メンタル」を強く整えること。

これから先の長い人生、あなたがひとりの女性として輝いて生きていくためには、後悔を残さない決断が必要です。 私がよく言うのは、「立つ鳥跡を濁さず」の精神です。自分が何十年も人生を懸けてきた「結婚生活」という舞台の集大成として、やれるだけの努力をやり尽くしてみてください。

夫が気に入らないなら、もう一度だけ真剣に話し合って修復を試みる。それが無理なら、夫を「優秀なATM」「生活を保障してくれるスポンサー」だと割り切って、自分は趣味やパートに没頭し、家庭内別居の形を作る。あるいは、数年後の「Xデー」に向けて、誰にもバレずにこっそりと自立のための貯金と職探しを始める。

そうやって「これ以上ないくらい、私はやるべきことをやった!」と胸を張れる状態を作って自分をほめて、ねぎらってください。やれることをすべてやり尽くして、それでも「やっぱりこの人とは無理、一人で生きていく方が100倍幸せだ」と確信できたとき。 そのとき初めて、伝説のアイドル・山口百恵さんのように、ステージのど真ん中に静かにマイクを置いて、「さようなら」と去っていけばいいのです。

夫に情があるか。損得勘定で自分が勝てるか。そして、努力をやり尽くしたか。 この三つの自問自答をクリアしていないうちは、「離婚」の二文字は心の金庫にしまっておいてください。

夫だけが自由を謳歌するなんて許せない!あなたが取るべきベストな選択

あなたが今、何も考えずに緑の紙を叩きつけて家を飛び出せば、どうなるか。 あなたは狭くて古いアパートで、スーパーの割引弁当をかき込みながら、慣れないパート仕事で腰を痛め、ギリギリの生活を送ることになります。 一方の夫は、財産分与で残ったお金と自分の年金を使って、悠々自適にゴルフに行き、スナックで若い女の子にチヤホヤされ、「うるさい嫁が消えてせいせいしたよ」と自由を謳歌するかもしれません。

……そんなの、絶対に許せなくないですか?

あなたが長年、家事や育児に人生を捧げてきた結果がこれだなんて、あまりにも理不尽です。 だからこそ、私はあなたに提案します。 今は、離婚届を破り捨てて、「ステイ(留まる)」という選択をしてください。

「逃げるが勝ち」という言葉がありますが、今のあなたは逃げても勝てません。勝つためには、まず自分の陣地に留まり、武器(情報とお金)を集め、心の体力を回復させる必要があるのです。

「ステイする」といっても、今まで通りに夫のモラハラに怯え、息を潜めて家政婦のように尽くしなさいと言っているわけではありません。 心の中ではっきりと「この男への愛は終わった。これからは、私の人生を豊かにするためのATM、あるいは生活のインフラとして利用してやる」と割り切るのです。

動機は「夫への愛」ではなく「自分の損得」で構いません。あなたがこれ以上傷つかず、経済的な安全を確保したまま、心の自由を手に入れるための「新しい夫婦の距離感」を作るのです。

「でも、具体的にどうやって夫のモラハラをかわし、自分の時間を作ればいいの?」 「家事や世話の負担を減らすにはどうしたらいいの?」

愛はいりません。必要なのは、夫を手のひらで転がし、自分が一番楽になるための「操縦術」です。

無防備な被害者から、したたかな「賢い妻」へ。 あなたの人生の主導権を取り戻すための反撃のレッスンを、いよいよ始めましょう!

岡野 あつこ(おかの・あつこ)

立命館大学産業社会学部卒業、立教大学大学院修士課程(社会デザイン学)修了。夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー・公認心理師。これまで35年以上にわたり、約4万件の夫婦・離婚・男女関係の相談に向き合い、現場第一主義で数多くの家庭の再生と新たな人生のスタートを支援してきた。YouTube「岡野あつこチャンネル」は登録者7万人以上。現代のリアルな夫婦問題をわかりやすく発信し、多くの共感を集めている。

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