夫婦関係

「120万円の督促状」に仰天。妻の“ありえない本性”を知った夫たちの「その後の行動」

それまで気付かなかった「妻の本性」を知り愕然……。離婚を視野に相談に訪れた夫たちのエピソードを紹介します。彼らが選ぶのは離婚か修復か、そのために必要な対策とはどんなものなのでしょうか。※サムネイル画像:PIXTA

三松 真由美

三松 真由美

夫婦関係 ガイド

会員1万3000人を超えるコミュニティ「恋人・夫婦仲相談所」を運営し、夫婦仲の改善、セックスレス対処法ED予防法を真剣に考える夫婦仲コメンテーター。的確なアドバイスにファンが多く、マスコミ取材や著書執筆、講演多数。『オトナのお悩み保健室』サービス開始。

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夫が「離婚」を迷うときとは(画像:PIXTA)
夫が「離婚」を迷うときとは(画像:PIXTA)

筆者は、夫婦仲相談を受ける立場としてさまざまな「夫側の本音」に触れています。 最近寄せられたのは、「“妻の本性”を知り離婚を検討している」夫たちからの相談。彼らは「妻の本性を見てしまった気がして、気持ちが戻らない」「知らなかった妻の顔を見て怖くなった」と言い、離婚も検討していました。

厚生労働省の令和6年(2024年)人口動態統計(確定数)では、離婚件数は18万5904組と前年より増え、離婚率(人口千対)も1.55と上昇しています。その中には「妻の本性に耐えきれず夫側から離婚婚」した人も含まれていることでしょう。

<目次>

俊樹さん(44歳・仮名)の場合:「話し合いの前から妻に“敵”扱いされて」

家計管理は妻に任せていたが……(画像:PIXTA)
家計管理は妻に任せていたが……(画像:PIXTA)

俊樹さんは、結婚12年目。子どもは小学生が1人の共働き夫婦です。家計管理は「妻に任せている」家庭でした。

「妻に任せるのが“家族のチームプレー”だと思っていました。僕が口を出さないことが、信頼だと思っていたんです」

ところがある日、郵便受けに入っていた1通の封書で、空気が変わります。 届いていたのは、カード会社の督促郵便。妻には何も言わずに隠しました。「どう切り出そう」と考えたのです。数日して別の会社からも届きました。 俊樹さんは心臓がヒヤッとして、やはり妻に確認することにしました。

「これ……督促状来てたよ。払えてないの?」

妻は、「あー、それ。ちょっと手違い。大丈夫だって」 と脳天気な受け答え。

「“ちょっと”って金額じゃないよ。これ2つで120万超えてるよ」

「だから大丈夫だって言ってるじゃん。今からオンライン会議始まるから忙しいの」と、妻はその場から逃げてしまいました。俊樹さんは翌日の土曜に、落ち着いて話し合いをしようと提案します。

「責めたいんじゃない。家のことだから、共有したい」

「共有? じゃあ今まで何してたの? 私に丸投げだったくせに」

妻は開き直りました。

「丸投げのつもりはなかった。任せてと言ったのは君だよ。経理得意だろ」

そこで妻が放った一言は「“僕は悪くない”ってことね」。 この言葉が俊樹さんには刺さりました。「話し合いの入口で、いきなり“敵”にされる感じがした」と。

調べてみると、妻はリボ払いとキャッシングが膨らみ、家計口座からの補填(ほてん)も続いていました。 俊樹さんは、怒りよりも先に、“知らされていなかった恐怖”を感じたといいます。共有の貯金からなんとか返済したものの、妻からは謝罪の言葉もなく、俊樹さんの気持ちは晴れません。

夫婦の会話もそれ以来、そっけないものに変わりました。家計を俊樹さんがチェックしようとすると、妻はあからさまに嫌な顔をします。半年ほどこの状況が続いたあとで、俊樹さんは筆者の主宰する夫婦仲相談所に来られました。

離婚か再建か

「離婚がよぎるけど、決め切れていません」という俊樹さん。 理由を聞くとシンプルで、「妻を嫌いになり切れない」「子どもがかわいそうだ」から。こういう“離婚迷い期”の人にまず勧めるのは、いきなり結論を出すことではなく、気持ちの整理です。

俊樹さんに伝えたのは次の3つです。

  • 家計の事実の棚卸し

感情より先に「数字」と「履歴」です。借金の総額、家計の収支、口座・カード・ローンなどを整理し、いつから、何が、どう増えたかを把握します。これは相手を責めるためではなく、「再建できるか」を判断する材料です。もし妻が自分の買い物に使っていたら、そこは切り離して話し合うべき。“気持ち”だけで動くと、修復も離婚も、どちらになっても後悔が残りやすいのです。

  • 境界線をつくる

夫婦でも“透明性の契約”は必要です。家計の見える化(共有アプリでも紙でもOK)、返済口座の一本化、クレジット利用の上限確認など、毎月15分の家計ミーティングは必須です。

俊樹さんは「妻が怒りそうです」 と言いましたが、「その逃げの姿勢が間違っている。怒るかどうかより、“ここから先はルールで守る”が大事です。夫婦は愛情だけで回すと、壊れたときに立て直せません」とアドバイスしました。

  •  “夫婦の治療”を入れる

家計問題には、ストレス、買い物依存、見栄、孤独感など多様な問題が絡んでおり、“お金の問題”で終わらないことがよくあります。そこで俊樹さんには、ファイナンシャル・プランナーへの家計相談も提案しました。第三者を挟むと会話の流れが変わることがあるからです。

救済のゴールは「元通り」ではなく「再設計」です。修復するにせよ、別れるにせよ、ゴールは同じ。俊樹さんは今、「まずは家計の透明性が戻るか」から始めています。 離婚は“いつでも切れるカード”ですが、切る前に整えることも、ちゃんと意味があります。

辰郎さん(48歳・仮名)の場合:「あの言葉を“なかったこと”にできない」

妻の驚くべき本性を知ってしまった(画像:PIXTA)
妻の驚くべき本性を知ってしまった(画像:PIXTA)

辰郎さんは結婚15年目。子どもは中学生2人。 家庭は安定しており、周囲からも仲よし家族と言われています。妻はお菓子作りが得意で、ママ友に作り方を教えてあげたりするよきママ。外での評判はよく、“感じのいいお母さん”です。 

しかし、辰郎さんはある夜、妻のスマホ画面を偶然見てしまいます。 「見ようとしたんじゃない。たまたま、通知が来て」と辰郎さんは繰り返しました。

妻は外では聖母、家では“夫を見下すマウント妻”でした。

通知は、ママ友グループでのやりとりでした。そこに辰郎さんの名前が出ていたのです。 (妻のメッセージ)「うちの旦那、マジ使えない」「稼ぎも中途半端なのに偉そうにして」「ATMって割り切るしかないよね(笑)」

そんな内容のメッセージを見た辰郎さんは、頭が真っ白になりました。妻が部屋に戻ったので「さっきの通知、見えてしまった。あれ、俺のこと?」と切り出すと、妻は「は? 人のスマホのぞくとか最低」とキレました。

「のぞいたんじゃない。通知で見えた。内容がショックだった」

「ショック? それはこっちのセリフ。日頃の態度、反省したら?」

「俺は……家族のために働いてきたつもりだ」

「“つもり”ね。私がどれだけ我慢してるか知ってる? 少ない給与でやりくりさせて。家事は全然しないで、殿様気分じゃない」

この瞬間、妻の本音が初めて見えたのです。辰郎さんは、夫婦の問題以前に、人として扱われていない気がしたといいます。「離婚してやる」と、妻との話し合いはせずに弁護士を探し始めました。「修復も考えました。でも、あの言葉を“なかったこと”にはできなかったんです」

離婚までに必要なことは

辰郎さんのように、離婚の覚悟が決まった人に必要なのは“勢い”ではありません。 必要なのは、「生活と子どもの安全を守る段取り」です。

子どもがいる場合は「戦わない設計」が最優先です。離婚は夫婦の問題ですが、子どもにとっては“生活の基盤”に関わります。 親同士が感情で責め合うと、子どもが板挟みになります。子どもの前で相手を悪く言わず、子どもの気持ちを考えながら粛々と進めることが大切なのです。

弁護士選びは「離婚問題に強い人」より「運用がうまい人」を探すこと。辰郎さんは「勝てる弁護士がいい」と最初は言いましたが、 離婚で大事なのは、“勝つ言葉”より、“回る仕組み”です。生活が回る形に落とし込める弁護士を探すべきです。離婚は“終わり”ではなく「再設計」なのです。

俊樹さんと辰郎さんの2人に共通しているのは、“妻の本性”を見て、信頼の土台が壊れたということ。そして、もう1つの共通点は「この先、どう生きれば自分が消耗しないか」を考え始めたことです。 修復するなら、透明性と境界線を作る。離婚するなら、静かに段取りをする。どちらにせよ、“自分を守る設計”に寄せることが大事です。

夫婦は、気合や我慢だけでは続きません。 仕組みとルール、そして“尊重”があるからこそ長持ちするものです。 もし今、「妻の本性がやばい」「もう無理、戻れない」と感じているなら、結論を急ぐ前に、まず一度、事実と感情を分けて整理してみてください。 その作業が、「修復 or 離婚」であなたを守る土台になります。

<参考>
・「令和6年(2024) 人口動態統計(確定数)の概況」(厚生労働省)

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