Q. 「第三類医薬品」よりも「第二類医薬品」を選んだ方が早く治りますか?

【薬剤師が回答】一般用医薬品の分類は、効き目の強さではなく「副作用などのリスクの程度」に基づいています。数字の小ささがそのまま効果の高さや治りの早さを意味するわけではありません。分かりやすく解説します。(※画像:Shutterstock.com)

吉田 健吾

吉田 健吾

薬・漢方・医療ニュース ガイド

薬剤師

漢方専門薬局の管理薬剤師であり経営者という立場から、薬と健康にまつわる幅広い情報を発信していきます。漢方薬だけではなく、薬局で処方せんなしで購入できる一般用医薬品(OTC薬)、病院で処方される医療用医薬品、健康と病気の基礎知識、そして医療制度の解説や医療機関との賢い利用方法などもご紹介していきます。

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Q. 「第○類医薬品」といった薬の表示は、第三類よりも第二類の方がよく効きますか?

市販薬

市販薬のパッケージにある「第○類医薬品」の表記。数字の小ささと効果の関係は?

Q. 「薬局で薬を選ぶ際、パッケージに『第二類医薬品』『第三類医薬品』といった記載があります。数字が小さい方が成分が強いイメージがあるのですが、効果も高いということでしょうか? 早く治したいときは、数字が小さい方の薬を選んだ方がいいですか?」

A. ご注意を。分類は「効果の強さ」ではなく「リスクの程度」によるものです

結論から言うと、数字が小さいからといって、必ずしも効果が高い、あるいは早く治るというわけではありません。一般用医薬品の「第○類」という分類は、その薬に含まれる成分の副作用や飲み合わせなどのリスクの程度に基づいて分けられているからです。

具体的には、以下のように分類されています。
  • 第一類医薬品:一般用医薬品としての使用実績が少なく、特に注意が必要なものや、副作用のリスクが高いもの。
  • 第二類医薬品:副作用や相互作用などの項目で、安全性に注意を要するもの。
  • 第三類医薬品:日常生活に支障を来すほどの副作用の恐れは少ないが、身体の変調を来す可能性があるもの。
このように、数字が小さいものほど「より慎重な取扱いが必要な成分」を含んでいることを示しています。例えば、第三類に分類されるビタミン剤と、第二類の風邪薬を「効果」で単純に比較することはできません。大切なのは数字の大小ではなく、自分の症状に合った成分が含まれているかどうかです。判断に迷う場合は、薬剤師や登録販売者に相談して、適切な薬を選択するようにしましょう。

各医薬品のリスク分類や販売ルールの詳細について知りたい方は、「第一類、二類、三類医薬品の違い…効き目・副作用など」をあわせてご覧ください。
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