
日本人なら誰もが知るメジャーリーガーの大谷翔平選手。「きっと無理だろう」と思える記録を次々に打ち破っていく大谷選手の活躍から、人々は目が離せません。
西沢泰生さんの著書『大谷翔平はなぜ、壁を越えられるのか?』は、そんな大谷選手の言動や考えをクイズ形式で紐解いていく書籍です。
今回は本書から一部抜粋し、小さな迷いを吹き飛ばす「大谷イズム」をご紹介します。
「挑戦したいけど自信がない」
「仕事へのモチベーションが続かない」
「困難を越えるために何をすればいいのかわからない」
このような悩みを抱いている方は、ぜひ大谷選手の思考に触れてみてください。
大谷が好きな3つの言葉 ―行動の基準になっている考え方―
インタビューで「座右の銘」を聞かれた大谷は、「とくにないけれど、好きな言葉はたくさんある」と答え、「先入観は可能を不可能にする」を挙げたことは「はじめに」でお伝えしたとおりです。
さて、ここでクエスチョン!
Q: 大谷が「先入観は可能を不可能にする」以外で好きな言葉として挙げたのは、次の内どれでしょう?
1.自由と責任
2.権利と義務
3.罪と罰
答え「2.権利と義務」
なんだか、いきなり社会科の授業で出てくるような、小難しい言葉のように聞こえます。実はこの言葉も、花巻東高校時代に佐々木監督から聞いた言葉でした。
そのココロは、「試合に出ている選手は、すべての部員を代表して試合に出るという『権利』を得ている。だから、どんなときであっても全力でプレーをする『義務』がある」ということ。
この考え方から、たとえ凡打したとしても、花巻東の選手は一塁まで全力疾走をすることが徹底されているのです。だって、100人を超える部員がいるなか、ほとんどの試合に出られない選手は、打席に立つ権利も、一塁まで全力疾走する権利も与えられていないのですから……。
そしてこの考え方は、ずっと大谷の行動基準のひとつになっています。監督が試合で使ってくれるということは、試合でプレーをする権利を与えてもらえたということ。だから、全力でプレーする義務がある!というわけです。
これは、仕事も一緒です。私が知る、あるビジネスコンサルタントは、新人のビジネスパーソンを対象にした「モチベーションアップ」のためのセミナーで、受講者にこんなことを言っています。
「就職活動で希望の会社に入ることができなかった友人たちのことを思い出してみてください。それに比べ、あなたたちは今、こうして就職して、活躍の場を会社から与えてもらっている。仕事で悩む権利を与えてもらっている。それだけでラッキーだと思いませんか?」
モチベーションが落ちたときは、「自分は悩む権利を与えてもらっている」と考えてみてはいかがでしょうか。
佐々木監督から授かった言葉
さて、同じインタビューで大谷が「好きな言葉」として挙げた、高校時代に佐々木監督から授かった言葉をもうひとつ紹介しましょう。それは、こんな言葉です。
「『楽しい』より『正しい』で行動する」
この言葉もまた、大谷の行動基準のひとつになっています。キツイ練習メニューを「やりたくない」と思ったとき、「でも、成長するためにはやるのが正しいよな」と思えるかどうか……そこが大切ということ。大谷は言います。
「何が正しいのかを考えて行動できる人が大人だと思います」
そういえば、こんなエピソードがあります。クリスマスの日に練習をしていた大谷は、「あっ、これっていいかもしれないな」と投球に関するひらめきがありました。そして、こう思ったのです。
「クリスマスだからって練習を休んでいたら、このひらめきには出会えなかった」。
クリスマスでも練習するという「自分にとって正しいこと」を貫いていて良かった……というわけです。
だから私たちも、大谷を真似して休日返上で働こう……という話ではありません。「自分にとって何が正しいのか?」「この行動は、楽しさに流されているのではないか?」と、そんなことを意識してはいかがでしょうか、ということです。
西沢 泰生(にしざわ・やすお)プロフィール
1962年生まれ。「パネルクイズ アタック25」「クイズタイムショック」などのクイズ番組に出演し優勝。就職後は、約20年間、社内報の編集を担当。2017年からは専業作家。著書の累計発行部数は60万部を突破。主な著書に、『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』、『大切なことに気づかせてくれる33の物語と90の名言』『コーヒーと楽しむ 心が「ホッと」温まる50の物語』など。






