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銀行の格付け「AA」や「A+」はどう見ればいい?定期預金の預け先選びに役立つ豆知識

最近の金利上昇を受け、定期預金への預け入れを検討する人が増えています。その際、金融機関の「格付け」を気にする方も多いのではないでしょうか。この記事では、格付けの仕組みやスコアの見方について解説します。※サムネイル画像:PIXTA

川手 康義

川手 康義

サラリーマン家庭を守るお金術 ガイド

ファイナンシャルプランナー(CFP®)

元製薬企業MR(医薬情報担当者)のCFP・1級FP技能士。日本ファイナンシャルプランナーズ協会に所属しており、協会会員向けの研修会や一般の方へのセミナーの企画・運営に携わっている。

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最近の金利上昇を受け、定期預金への預け入れを検討する人が増えています。

その際、「この銀行は本当に大丈夫?」「今どきのネット銀行でも安心なの?」「格付けが高いほうが安心?」など、金融機関の格付けを気にする方も多いのではないでしょうか。

この記事では、金融機関の格付けの仕組みやスコアの見方について解説します。
<目次>

格付けを決めるのはだれ?

格付けとは、金融機関や企業の財務状況、経営の安定性、信用力などを分析し、「AAA」や「AA」といった記号で評価したものです。この評価を行うのが、信用格付け機関と呼ばれる専門機関です。

日本で知られている主な機関には次のようなものがあり、それぞれ独自の基準で分析・評価を行っています。
  • 日本格付研究所(JCR)
  • 格付投資情報センター(R&I)
  • ムーディーズ・ジャパン
  • フィッチ・レーティングス
  • S&P グローバル・レーティング

AAAや(+、-)などのスコアの意味は?

格付けはアルファベットのスコアで示されます。例えば、格付投資情報センター(R&I)では、信用力を9段階で次のように評価しています。

AAA:信用力は最も高く、多くの優れた要素がある
AA:信用力は極めて高く、優れた要素がある
A:信用力は高く、部分的に優れた要素がある
BBB:信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある
BB:信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある
B:信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある
CCC:信用力に重大な問題があり、金融債務が不履行に陥る懸念が強い
CC:発行体のすべての金融債務が不履行に陥る懸念が強い
D:発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付

なお、AA格からCCC格については、上位に近いものに「+(プラス)」、下位に近いものに「-(マイナス)」を付記して細分化されるのが一般的です。

参考:格付け投資情報センター(R&I)

スコアの評価基準や表記は格付け機関で違うことがある

注意したいのは、格付けの評価基準や表記は格付け機関ごとに異なるという点です。

同じ程度の信用力であっても、機関によって記号が微妙に違います。主要な格付け機関における「高い信用力(AA-~Aa3以上)」の表記例を比較してみましょう。
信用格付け機関の格付け一覧(抜粋)※著者作成

信用格付け機関の格付け一覧(抜粋)※著者作成

このように、ムーディーズだけが「Aa2」のように小文字を交えた表記を採用しているなど、違いがあります。比較する際は「どの機関の評価か」を確認することが大切です。

格付けが高い=絶対安全、なわけではない

一般的に、BBB格以上の金融機関は、利息や元本の不払い、デフォルト(債務不履行)を起こしにくいとされています。

実際に、格付投資情報センター(R&I)の調査によると、2010年度からの10年間、BBB格以上のデフォルト率は0%でした。一方で、リーマン・ショックの影響があった2008年度・2009年度には、BBB格以上でも約0.3~0.4%のデフォルトが発生したという報告もあります。

格付けはあくまで「現時点での信用力」であり、将来にわたって「絶対に安全」であることを保証するものではないという点は理解しておきましょう。

参考:日本企業のデフォルト率(R&I)

自分の銀行の格付けを調べるには?

気になる銀行の格付けは、主に以下の方法で確認できます。

銀行の公式Webサイト:
「株主・投資家情報(IR情報)」や「ディスクロージャー誌」のページに掲載されていることが多いです。

格付け機関のWebサイト:
R&IやJCRなどの公式Webサイトで、企業名を入力して検索することも可能です。

店舗のパンフレット:
窓口付近に置かれているディスクロージャー資料(業務報告書)にも記載されています。

金融機関の格付けは、預け先を検討する際の1つの目安になります。

ただし、格付けはその金融機関が絶対に安全であることを保証するものではないこと、また信用格付け機関によって評価結果が分かれる場合があることは、理解しておきましょう。

あくまで判断材料の一部であることを念頭に置き、賢い銀行選びに役立ててください。
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