人間関係

「うちは無菌室か!?」3歳娘にとって“最高の環境”を求める神経質夫。妻の悲痛な叫びとは

共働き夫婦であれば家事育児を協力し合うのは当然だが、バランスが崩れれば、パートナーは日々ストレスを抱えることになる。掃除も食事も「3歳娘に最高の環境」をと力説する夫を持つ妻は、「職場より家の方が緊張する」という。※サムネイル画像:PIXTA

亀山 早苗

亀山 早苗

恋愛 ガイド

どうして男女は愛し合うのか、どうして憎み合うのか。出会わなくていい人と出会ってしまい、うまくいきたい人とうまくいかない……。独身同士の恋愛、結婚、婚外恋愛など、日々、取材を重ねつつ男女関係のことを記事や本に書きつづっている。

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神経質すぎる夫の要求にぐったり(画像:PIXTA)

神経質すぎる夫の要求にぐったり(画像:PIXTA)

結婚後、共働きを続ける夫婦が圧倒的に多い。仕事を辞めたくない女性が増えたこともあるが、二人で働かなければ食べていけないという現実もある。

当然、家事も育児も協力し合っていくことになるが、夫が家事育児に前のめりすぎて「こっちに要求することも多くなった。そこまで細かいことを言わなくてもいいのに」とうっとうしがっている妻もいる。

神経質すぎる

うちの夫は神経質すぎると愚痴をこぼすユウカさん(36歳)。結婚して5年、3歳になる娘がいるが、夫は「とにかく娘にとって最高の環境」を実現するために全力を注ぐ。

「部屋の掃除はもちろん、あらゆるところを徹底的にきれいにしなければいけない。食事は全て手作り、できればオーガニック。みそも手作りだし、塩分や糖分も計算しながら自炊するような感じ。夫はそれでいいかもしれないけど、私はそういうことに必要以上に気を配れないんですよ」

娘がお菓子を食べたいと言っても、「今日はカロリーオーバーだから明日ね」と取り上げてしまう。もちろん、過剰摂取はよくないが、どうしても食べたいときは少しだけ与えてもいいのではないかとユウカさんは考える。

「この子の体はあと80年以上稼働するんだよ。そのための基礎を今作っておかなければいけないんだ。虫歯にならないよう、甘いものは極力控えて」

夫はそう力説する。気持ちは分かるが、理想ばかり追求してがんじがらめにするのもどうなのかなとユウカさんは思っている。

家にいても安らげない

「大人だって自分を甘やかしたいとき、あるじゃないですか。私なんて週に1回なら甘いもの食べ放題と勝手に決めています。それでストレス解消になるならいいんじゃないかと。夫は自分にもかなりストイックなので、他人にも要求してしまうんでしょうね」

24時間営業のジムに通って体脂肪を減らし、食事制限も完璧。40歳になる今も、体脂肪率は10%以下を維持している。100円ショップの軍手を使って、部屋の隅や窓枠の角まできれいに拭き上げる。軍手を使えば洗ってまた使えるし、隅々まできれいになるよと夫は言う。

「どこかがちょっとでも汚れていると、『娘の体調に影響する』と言われて。あまりにも無菌できれいな環境にいると、かえって抵抗力が落ちるんじゃないのと冗談交じりに言ったら本気で怒っていましたね」

ユウカさんは職場にいるときより、家にいる方が妙な緊張があると疲れた表情で言った。

妻の生活態度が雑すぎる

一方、妻が雑で気が休まらないというのはタケルさん(40歳)だ。2年前、オンラインゲームで知り合った同い年の女性と結婚した。

「彼女は不思議な人で、IT関係の仕事を家でしているんですが、毎月の収入は10万あるかないかで暮らしてきたそうです。結婚前は築40年というアパートで暮らし、実家とも縁が切れてカツカツの生活を送っていた。食事は日に1回、それもウーバーで配達してもらって、だらだらとゲームをしながら食べる。もう10年もそんな生活をしていると言っていました」

彼女は「大学を出て就職したけど人間関係でつまずいて30歳で退職、それから生きる気力がなくなった」と告白した。そんな虚無的な彼女を「もう1回、生き直そう」と励まし、彼女も納得した上で結婚したのだ。

「僕は5年前に中古マンションを購入し、一生ひとりで生きる覚悟もしていた。でも彼女と一緒に生きていこうと決意したので、うちに来てもらいました。別に外に出て働かなくてもいい。ただ、一緒にいれば楽しく暮らせるんじゃないかと思っただけで……」

家事を全面的にやってほしいと言ったことはないが、共同生活だから少しは何かしてくれるのではないかと期待はした。ところが彼女の生活は変わらなかった。

友人には別れた方がいいと言われるが……

「仕事から帰ってくると彼女は自室にこもっている。『夕飯食べた?』と聞くと、ウーバーでとったと。たまには自炊しないのと聞いたら『かえって不経済でしょ』と。それならと週末、僕が和食の定食みたいな食事を作ったら、おいしいと目を輝かせていた。ごはんとみそ汁、煮物、焼き魚程度なんですけどね。こういうごはんはいいねと言うんだけど、自分では作ろうとしない。苦手なのかと聞いたら、できるよって」

彼女に「お願い」して作ってもらったパスタとスープは絶品だった。こんなにできるなら、宅配じゃなくて自炊した方が経済的でしょと言うと「ごはんを作らなければいけないと思うのが苦しい」と力なく言った。

「掃除も洗濯もしないし、ヘタすると何日も風呂にも入らない。愚痴まじりにそんな話を友人にすると『別れた方がいい』と言われるけど、なんだか彼女と離れる気にはなれないんですよね。とはいえ、遅くに帰ってきてぐじゃぐじゃのリビングを見ると、ついため息が出ちゃうんですけどね」

彼自身、自分の親には言えない。妻は実家とは縁が切れている。ただ、人として妻は悪い人ではないと分かっている。せめて家事を分担してくれればいいのにと密かな願望を抱きつつ、彼は今日も夜中に洗濯とアイロン掛けをするという。
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