今回は、個人向け国債「変動10年」とネット定期預金に50万円を預けた場合、1年後の利息はどのくらい違うのかを比較してみましょう。
個人向け国債・変動10年を「金利1.39%」で50万円購入すると、1年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10年(金利1.39%/年)を50万円購入した場合の1年後の利息の計算は以下の通りです。なお、変動10年は、半年ごとに金利が見直されますが、今回は1年間、同じ金利水準だったと仮定して計算します。実際には利息は半年ごとにもらえますので、利息の総額です。
・1年後の受取利息:約6950円
・税引き後の受取利息:約5539円
受け取った利息からは、税率20.315%(所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%)が差し引かれます。
参照:変動10年「第190回債」 財務省
ネット銀行の定期預金に50万円預け入れたら、1年後にもらえる利息はいくら?
2026年1月時点で、高金利な定期預金として、静岡銀行のしずぎんインターネット支店の「ウェルカム定期預金」を例に計算します。●高金利の定期預金例(2026年1月時点)
【静岡銀行しずぎんインターネット支店】
・商品名:ウェルカム定期預金
・金利:1.15%
・注意点:新規口座開設者限定、口座開設日から翌々月の末日までの預け入れが条件
・預入額:10万円以上2000万円以下
・預入期間:1年
募集総額に達し次第終了。2026年1月13日~3月31日までに口座開設した人が対象。
参照:静岡銀行「ウェルカム定期預金」
この定期預金に50万円を預け入れた場合、1年後に受け取れる利息は以下の通りです。
・税引き前の受取利息:約5750円
・税引き後の受取利息:約4583円
こちらも同様に、利息から税率20.315%が差し引かれます。
比較した結果、利息の金額だけを基準にするなら、どちらを選んでも大きな違いはないと言えるでしょう。ただし、「今後の金利上昇にどう備えるか」という点では、両者には大きな違いがあります。
金利上昇局面で「短期」や「変動」を選ぶべき理由
金利が右肩上がりの時期は、長期間お金を固定してしまうと、さらに金利が上がった際に「もっと高い金利」に乗り換えるのが難しくなります。こうした時期に、変動金利の国債や短期の定期預金をおすすめする理由は次の2つです。●「次の金利上昇」を逃さない機動力
定期預金は、預け入れた瞬間に金利が満期まで固定されます。もし5年定期に預けた翌月に世の中の金利がさらに上がっても、自分の金利は変わりません。その点、個人向け国債(変動10年)なら半年ごとに金利が見直され、世の中の動きに追随します。
また、6カ月~1年程度の定期預金であれば、すぐに満期が来るため、その都度より高い金利の預け先へ柔軟に乗り換えられます。
●中途解約のストレスがない
高金利な定期預金は「一定期間動かさない」ことが条件です。途中で解約すると「中途解約利率」が適用され、利息が大幅に削られてしまいます。短期の定期預金なら、満期までのスパンが短いため、解約リスクを抑えつつ、現金の流動性(使いやすさ)を保てる安心感があります。
個人向け国債は購入から1年が経過すれば、いつでも1万円単位で換金が可能です。ただし直近2回分の利息相当額は差し引かれる点については注意しましょう。








