今回は、個人向け国債「固定3年」と、ネット銀行の高金利「3年満期定期預金」にそれぞれ100万円を預け入れた場合に、3年後どのくらいの利息が得られるのか比較してみましょう。
個人向け国債・固定3年を「金利1.3%」で100万円購入すると、3年後にもらえる利息はいくら?
2026年1月時点で、個人向け国債・固定3年(金利1.3%/年)を100万円購入した場合、満期となる3年後にもらえる利息は以下の通りです。利息は半年ごとにもらうことができ、3年後に受け取る総額です。・税引き前の受取利息:約3万9000円
・税引き後の受取利息:約3万1078円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
参照:固定3年「第188回債」財務省
ネット銀行の定期預金に100万円預け入れたら、3年後の満期時にもらえる利息はいくら?
2026年1月時点で、ネット銀行の中でも高金利な3年定期預金の一例として、あおぞら銀行BANK口座の「BANK The 定期」があります。●高金利の定期預金例(2026年1月時点)
【あおぞら銀行】
・商品名:BANK The 定期
・金利:年1.1%(3年・半年複利型)
・預入額:50万円以上
・対象者:日本に居住している個人の方
・注意点:中途解約利率は年0.1%(税引き前)となります
・他の選択肢:3年以外に、6カ月(年0.7%)・1年(年0.9%)・2年(年1%)・5年(年1.3%)もあり。6カ月と1年の利息計算は単利ですが、2年・5年は半年複利で計算されます
単利(たんり)とは、預け入れた「最初の元本(100万円)」に対してのみ利息がつく計算方法です。何年預けても、毎年もらえる利息の額は一定です。
一方、複利(ふくり)とは、一定期間ごとについた「利息」を元本に組み入れ、その合計額に対して次の利息を計算する方法です。
参照:あおぞら銀行「BANK The 定期」
BANK The 定期に、100万円を預け入れた場合、3年後に受け取れる利息は以下の通りです。
・税引き前の受取利息:約3万3457円
・税引き後の受取利息:約2万6662円
こちらも、受け取った利息から、税率20.315%分が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
ここまで、個人向け国債「固定3年」とネット銀行の定期預金について、100万円を預け入れた場合の3年後の税引き後利息を比較してきました。
結果として、個人向け国債の方が「約4416円」多い利息を受け取れます。つまり、「少しでも多くの利息を受け取りたい」という方には、現時点では個人向け国債・固定3年の方がより有利な選択肢といえるでしょう。
ネット銀行の定期預金、中途解約するときの注意点
預け期間が同じ3年、固定金利という条件で比べた場合、今回の試算では個人向け国債の利息が多くなりました。しかし、定期預金の金利も上昇傾向にあるため、ネット銀行の定期預金を選択肢に入れる場面も多いでしょう。その際、高金利な定期預金を選ぶ上で必ず確認しておきたいのが「途中で解約する場合」のルールです。
●途中で解約する場合には制限あり
定期預金は原則として満期まで預けることが前提の商品です。途中解約自体は可能ですが、その場合は当初の金利ではなく、大幅に低い「中途解約利率」が適用されます。
あおぞら銀行「BANK The 定期」の場合、中途解約利率は「年0.1%(税引き前)」です。満期を待たずに解約すると、手元に残る利息はごくわずかになってしまう点に注意しましょう。
また、定期預金は「一部解約」ができません。100万円預けていて「急に10万円だけ必要になった」という場合でも、全額を一括解約しなければならないケースが一般的です。
●個人向け国債は「1万円単位」で解約可能
一方で、個人向け国債は柔軟性に優れています。購入から1年が経過すれば、1万円単位で部分的な解約(中途換金)が可能です。その際、「直前2回分の各利子(税引き前)相当額×0.79685」は差し引かれますが、必要な分だけを現金化できる点は、急な出費に備える上で大きなメリットといえるでしょう。
利息の多さか、引き出しの柔軟性か
3年間お金を預ける際、「少しでも多くの利息を受け取りたい」と思う一方で、「もし途中で急にお金が必要になったら……」という不安もつきものです。そんなとき、有力な候補になるのが個人向け国債です。今回の試算ではネット銀行の定期預金よりも利息が多く、さらに1年たてば1万円単位で「部分解約」ができるため、急な出費にも柔軟に対応できることが確認できました。
一方で、ネット銀行の定期預金は「当面使う予定がなく、むしろ満期まで手を付けずに置いておきたい資金」に向いています。中途解約をすると利息が大幅に下がってしまううえ、全額を一括解約しなければならないケースが多いため、あえて「引き出しにくい環境」に置くことで、着実にお金を貯めることができます。
利息の数字も大切ですが、そのお金の「使い道」と「いつ必要になるか」も冷静に見極めることです。ご自身のライフプランに合わせて、より「自分に合った預け先」を選びましょう。








