あまりにも軽やかで、拍子抜けするようなその言葉。けれどよく話を聞いてみると、そこには「ストレスとのうまい付き合い方」が隠されていたのです。今回は、少し視点を変えるだけで気持ちが軽くなるヒントをお届けします。
「ストレス」という言葉を使わない人
今回のお話の中の1億円を貯めた方は、もともと営業職で、のちに独立された経営者でした。責任もプレッシャーも大きいお仕事をしているはずなのに、いつも肩の力が抜けたような柔らかさがあります。「どうやってストレスを発散されていますか?」と聞いたときの答えが、「ストレス? ないかも」でした。もちろんトラブルはあるけれど、それを「イライラする」とか「しんどい」と感じる前に、「あ、ここがうまくいっていないのか」と「仕組みの問題」として客観的にとらえるのだそうです。「あとは、どう改善できるかを考えるだけ」と、まるで料理の味付けを少し変えるくらいの気軽さでいっていたのが印象的でした。
イライラを「学び」に変える人たち
「思い通りにならない=ストレス」ととらえてしまうと、どうしても心がトゲトゲしてしまいます。でも、その方は「うまくいかない=学びどころ」と考えるタイプでした。たとえば、人に仕事を任せてうまくいかなかったとき。「自分でやったほうが早い」とイライラする代わりに、「どう伝えればいいか」「どう工夫すればいいか」を考え、本を読んだりセミナーを受けたりして勉強するのだそうです。
「知ることで自分の気持ちをラクにする」という行動や考え方。何かが起きたときに自分をアップデートする材料にしてしまうことが、ストレスを減らす大きなカギになっているようでした。
「知らない」からモヤモヤする
この話を聞いて思い出したのが、お金に漠然とした不安を感じていたときや、新しいことを学び始めたときのことです。私たちは「よく分からないもの」に直面すると、正体の分からないモヤモヤやストレスを抱えやすいものです。でも、少しでも仕組みや全体像が見えてくると、「なんだ、そういうことか」と肩の力が抜けたりします。ストレスの正体は、案外「よく分からない……」という不透明さが生み出しているのかもしれません。
ストレスを「感じる前」に変えてしまう
今回ご紹介した1億円貯めた人のエピソードは、「ストレスに強い人の話」というより、「物事はとらえ方次第」という話です。ストレスを溜めて発散するよりも、そもそもストレスと感じる前に「どうしようかな」「何が足りないかな」と前向きな課題に変えてしまう。その小さな習慣の違いが、毎日の過ごし方を少しずつラクにして、結果として豊かな人生につながっているのではないでしょうか。








