人間関係

私「いい気なもんだわ」義母「何か言った?」義実家帰省で勃発したバトルの「残念な結末」

年末年始は義実家への帰省が恒例となっている43歳女性。この年末も夫から「30日から行くよな」と言われ、ふつふつと憤りがわいてきたという。そんな中で帰省した義実家で、微妙な関係性の義母とついにバトルが勃発し……。※サムネイル画像:PIXTA

亀山 早苗

亀山 早苗

恋愛 ガイド

どうして男女は愛し合うのか、どうして憎み合うのか。出会わなくていい人と出会ってしまい、うまくいきたい人とうまくいかない……。独身同士の恋愛、結婚、婚外恋愛など、日々、取材を重ねつつ男女関係のことを記事や本に書きつづっている。

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13年間義実家でおせちを作り続けた結果……(画像:PIXTA)

13年間義実家でおせちを作り続けた結果……(画像:PIXTA)

義実家との付き合いについては、特に年末年始がつらいという声が多い。12月に入ったとたん、週末は義実家で大掃除の手伝いをするとか、年末は早めに行っておせち料理を作るとか。以前は義母がやっていたのだろうから、いくら何でもそこまでする義理はないというのが道理ではあるが、「嫁たるものは」という考えが義実家にあれば、仕方なくそれに従う人も少なくはないのだろう。

13年、義実家でおせちを作り続けて

「結婚して13年、出産前後のときは別として、ずっと義実家でおせち料理を作り続けてきました。共働きなので年末年始は本来、ゆっくり心身を休めたい。でもそれができないままにここまで来てしまった」

そう言うのはミフユさん(43歳)だ。10歳と7歳の子を育てながら、とにかく忙しい日々を送っているという。

「私、たまたま調理師免許をもっているので、結婚当初、いい顔して義実家でおせち料理を作ったんですよ。それが大好評で、結局、作り続けるはめになった。自業自得ともいえるんですけど」

笑いながらそう言うが、仕事は調理師ではない。とはいえ飲食関係の仕事には携わっており、おせち料理も昔ながらのものではなく、味や塩分を考えながら作っているので、高齢になった義両親や親戚たちから絶賛されているそうだ。

「でもうちの両親も同じように高齢になっている。ときには実家で親のためにおせちを作りたい。ここ何年かはずっとそう思ってきました。ところが義実家は1時間程度で行けますが、私の実家は新幹線の距離。両方でおせちを用意するのは難しいんです」

押し込めていた気持ちが爆発

昨年の年末も、夫は「30日から行くよな」と声をかけてきた。当然のように自分の実家でおせち料理を用意してもらい、おせちに飽きたころには別の料理を作ってもらえると思い込んでいる夫の言葉に、ミフユさんは「腹の底から憤りがわいてきた」という。

「自分でも不思議でした。夫とは仲が悪いわけでもないし、ふだんは一家4人で協力しあって家事もこなしているのに、なぜかそのときの夫の発言がものすごく自分勝手に思えて。押し込めてきた私の気持ちが、ついに静かに爆発したのかもしれません」

ミフユさんは、「ねえ、いつもどうして自分の実家だけを重視するかな」と問い掛けてみた。夫はキョトンとして「だって、毎年そうしてきたじゃん」と言った。

「うちの親も高齢になってるんだよね。しかもあなたのところと違って親戚もほとんどいない。たまには私の実家に年末から行こうかと言う思いやりをもってくれてもいいんじゃないかと思う」

一気にそう言うと、夫は急に押し黙ってしまった。

嫌みを言う義母に嫌みを返して

それでも夫は折衷案すら出そうとしなかった。もし夫が折れてくるようなら、ミフユさんは年末に義実家へ行き、元日から実家に行って両親におせち以外の料理を作って一緒に楽しむつもりだった。

「毎年、おせちは自宅で作って両親に送っているんです。私が両親の顔を見に行くのは松が明けたころの週末。ずっとそうだったけど、たまにはお正月早々行ってあげたいと思っていた。だけど夫からは何も言ってくれませんでしたね」

いつものように30日に一家で夫の実家へ。数日前に1度行って下ごしらえをしておくのも毎年のこと。30日に到着するやいなや次々とおせちを作り、大晦日の昼から集まった親戚たちは、おせちを食べて賑やかに過ごしていた。

「それを見ながら、ふといい気なもんだわと思ったんですよ。心の中で思ったつもりが、なんと声に出ていた。キッチンに入ってきた義母が『何か言った?』となんとなく挑発してきたので、『私はまったく休みもなく、昨日まで仕事をしていて今日来たんですよ。こちらに来てもゆっくりする暇もなくエプロンつけてキッチンで立ち通し。皆さん、楽しそうですけど、いい気なものだなと思って』と改めて言ってしまいました。義母はそもそも私の料理が評判いいのが気に入らないんです。でも自分でやる気はない。義母もそれなりにモヤモヤしていたんでしょう」

モヤモヤしているところで息子の妻からの妙な反撃にあい、カチンときたのだろう。やりたくないならやらなくてもいいのよと義母は言った。

「ほんの少しでもいたわりや感謝の気持ちがあれば、私だってあんなことは言わなかった。二人ともむしゃくしゃしていたんだと思う。あっけなく火がついてしまって……」

大晦日の午後から大きな寸胴鍋にカレーを作ると、ミフユさんは夫にLINEで「これから実家に行くから」とメッセージを送って義実家を出た。

下の子を連れて実家へ帰るも

「前もって子どもたちには伝えておきました。下の子は自分も一緒に行くと聞かなかったので連れて出て。実家に着くと、夫から連絡がいっていたようで母はちょっとおろおろしていましたね。『いいの? 大丈夫なの?』って。私だってたまにはお父さんやお母さんと一緒にお正月を迎えたいわよと言いました」

両親ももう70代後半。結婚して初めて両親とお正月を迎えたところで、文句を言われる筋合いはないとミフユさんは思っていた。

3日の夜、彼女は子どもを連れて自宅へ戻った。すでに帰っていた夫は「お帰り」とだけ言った。彼女も「ただいま」とだけ言った。

「この件は、今年の年末までどちらも蒸し返さないでしょうね。でもね、かわいそうなのは下の子。上の子はお年玉をもらったけど、下の子にはないんですよ。うちの両親は上の子にも渡すようにと言ってくれたんですけどね」

反旗を翻してスッキリしたような気持ちだったけど、新たなモヤモヤが出てきたと、ミフユさんは苦笑した。
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