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「無回転シュート」が蹴りやすい!? 本田圭佑選手も着用した“ミズノ”のユニークな特許シューズの秘密(3ページ目)

2026年6月からFIFAワールドカップ北中米大会が開催されますが、実はサッカーのシューズもメーカー間の特許技術争いが熾烈です。そうした中、日本メーカーのミズノは、無回転シュートを蹴りやすいシューズというユニークな特許を取得しています。※画像:筆者作成

藤枝 秀幸

藤枝 秀幸

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弁理士

弁理士・行政書士。IT会社等でのプログラマ・SEとしてのシステム開発等を経て、2009年に当事務所(現:藤枝知財法務事務所)を開業。現在はIT分野やエンタメ分野のクライアント様を中心に契約書業務や知的財産業務を日々行わせて頂いております。

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無回転シュートを蹴りやすいシューズの仕組み

ミズノは、特殊な素材をシューズのアッパーの甲内側に配置することで「無回転シュートを蹴りやすいシューズ」を実現したのです。

図3の赤丸で囲っているところが、組み込まれている特殊な素材です。
無回転シュートを蹴るための特殊な素材※画像:特許情報プラットフォーム

図3:赤丸で囲った部分が無回転シュートを蹴るための特殊な素材 ※画像:特許情報プラットフォーム

この特殊な素材の部分でボールを強く蹴ると、特殊な素材の効果によりボールがほとんど回転しない無回転シュートを蹴ることができるという仕組みです。赤丸で囲っている部分以外で蹴れば、通常のシュートを蹴ることもできます。

この特殊な素材は、さまざま材料で実験を行った結果、人がボールを強く蹴ったときにボールの回転数が110rpm以下に絶妙に収まるような材料でできています。

これにより、プロ選手でなくても無回転シュートを蹴ることができるようになり、これを特許としてミズノが取得しているのです(特許第4886922号)。
 
そしてこの特許をもとに作られたシューズが、ミズノの「IGNITUS(イグニタス)」シリーズで、本田圭佑選手が長年愛用していました。
 
実はこのように、サッカーシューズのアッパーにさまざまな工夫を凝らすことで、無回転シュートを蹴りやすくしたり、強いシュートを蹴ることができるようにしたり、ボールコントロールがしやすくしたりするといった特許は多く生み出されています。そして、特許技術を用いたシューズを一流のプレーヤーたちも使用していたりします。
 
6月に行われるW杯に向けて、メーカー各社は新しいシューズの開発を進めていることでしょう。もしかしたら、今後あっと驚くようなシューズが出てくるかもしれませんから、そういった点も含めて楽しみです。

>次ページ:【実際の画像】本田圭佑選手も使用していた無回転シュートを蹴りやすいシューズ
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